岸田首相、サハリン2「我が国として撤退しない方針」 国会で明言
日本企業も出資するロシアの石油・天然ガス開発事業「サハリン2」について、岸田首相が「我が国として撤退しない方針だ」と述べました。
「サハリン2」はロシアの国営ガス会社との合弁事業で、日本の三井物産や三菱商事も出資しています。しかし、ロシアによるウクライナ侵略を受け、イギリスの石油大手「シェル」は撤退を表明しています。
これについて野党側は、事業の継続はG7の経済制裁の結束を乱すことにならないか、とただしました。
岸田首相「『サハリン2』は自国で権益を有し、長期かつ安価なLNG安定供給に貢献しており、エネルギー安全保障上、極めて重要なプロジェクトです。我が国としまして、撤退はしない方針であります」
その上で、岸田首相は「G7の方針に沿ってロシアへのエネルギー依存を低減すべく取り組みを進めていく」と述べました。