支持率が低迷する中、内閣改造を9月にも行うとみられている岸田首相。『時期を決めていない』と言っていましたが、どんな動きになるのか注目が集まっています。岸田内閣の改造人事、注目の3人を挙げてみました。

■内閣改造いつ？　外交日程多い9月半ば以降か

中島芽生アナウンサー
「内閣改造について岸田首相は『時期を決めていない』と言っていましたが、9月半ば以降なのでしょうか？」

小栗泉・日本テレビ解説委員
「事実関係だけで見ていくと、ASEAN首脳会議やG20サミット、国連総会一般討論演説など、9月は首相が出席する予定の外交日程がたくさんある上、首相のお膝元、岸田派の研修会が14日、15日にあるので、空いている日程が半ばの11～13日か、国連総会に出席した後の25～29日しかないんですよね。ただ、ある自民党幹部は『首相が、今から時期を決め打ちしているとは思えない。今までも予想を覆してきているから』と話していて、まだ分かりません」

■なぜいま党役員人事と内閣改造か　

中島アナウンサー
「そもそも、改造をこのあたりでしなくてはいけないものなのでしょうか？」

小栗解説委員
「実は、自民党役員の任期について、党則で1年と決まっているので、この時期、幹事長などのポストをどうするのか練り直す必要があり、それに伴って大臣ポストなどを入れ替え内閣改造を行うのか、注目されているんです」

中島アナウンサー
「廣瀬さんは日本代表のキャプテンとしてチーム作りをされてきましたが」

廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「一番は、何のためのチームかという『目的』が大事だと思います。その目的を元に、どこに誰を配置するのかが重要だと思いますね。ラグビーワールドカップも来週まさにメンバー発表で、ちょっとドキドキしているんですけど、内閣改造においてもサプライズがあるのかどうかは気になります」

■人事で注目の3人は河野デジタル大臣、茂木幹事長、小渕優子議員

小栗解説委員
「今回の人事のポイントとして3人を挙げてみました。まずマイナンバーカードの問題で矢面に立っている河野デジタル大臣と、ポスト岸田を自任している茂木幹事長の2人を留任させるのかどうか。

そして廣瀬さんがおっしゃったサプライズとはちょっと違うかもしれませんが、女性活躍という観点などから、小渕優子衆議院議員の起用があるのか。

岸田首相としては、支持率が低迷する中、どうしたら政権浮揚につながるか、ぎりぎりまで知恵を絞ることになりそうです」

（8月10日『news zero』より）