自民党の派閥の、政治資金をめぐる事件を受け、国会で野党側は自民党側の説明が不十分だと批判し、岸田首相の政治姿勢を追及しました。

国会記者会館から中継です。

自民党の派閥幹部が政治とカネの問題について説明する、衆議院の政治倫理審査会は今週、開かれる見通しですが、立憲民主党の野田元首相は、この審査会を公開で行うよう求めました。

立憲民主党 野田元首相
「裏金の事件にあって、説明責任を果たさなければいけないと何回も総理も言ってきて、説明責任を果たすということは、 完全公開じゃなきゃおかしいじゃないですか」「完全公開だと。当然じゃないんですか。指示したらどうですか。指示するかしないのか、そのことだけ答えてください」

岸田首相
「本人の意思を尊重するという規定の中で具体的にどう対応するのか、これがいま国会において、今、判断されようとしている、国会が判断されるべきものであると考えます」

野田元首相は、公開を指示するように重ねて迫りましたが、岸田首相は「指示という言葉の定義もあるが、本人に対してあらゆる場を通じて説明責任を果たす働きかけを続ける」と述べるにとどめました。

政治とカネの問題をめぐり、自民党の派閥の幹部らが説明する、衆議院の政治倫理審査会は26日午後、あさって28日と、29日に審査会を開くことを決める見通しです。

審査会に出席し説明したいと申し出ているのは、安倍派座長の塩谷氏や事務総長経験者の松野氏、西村氏、高木氏と二階派事務総長の武田氏の5人です。

自民党は、非公開で行うよう主張していますが、野党側は公開で行うよう、求めていて、26日午後、与野党が協議して決める見通しです。