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【参院選】大混戦の「東京選挙区」 改選数6に対し34人立候補 各候補“終盤の訴え”

2022年7月6日 19:55
【参院選】大混戦の「東京選挙区」 改選数6に対し34人立候補 各候補“終盤の訴え”

今月10日に投開票が行われる参議院議員選挙。東京選挙区では改選数6に対し、34人が立候補し大混戦となっていて、終盤に入り各候補が訴えを続けています。

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立憲民主党の蓮舫候補は、過去2回の選挙でトップ当選を果たしています。

――1位にはこだわりたいですか?

立憲民主党 蓮舫候補
「それには定番の答えはしませんが、がんばります!」

演説では――

立憲民主党 蓮舫候補
「財源を生み出して、皆さんの軽減を負担するために、国会議員はいる! 議会はある!」

蓮舫候補は時限的な消費税減税や、子育て世帯への支援などを訴えています。

他の候補の応援で全国を回るため、選挙期間中、都内での活動はわずか4日。パネルも駆使して決戦に臨みます。

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自民党 岸田首相
「東京オリンピック・パラリンピックを成功させ、大きなレガシーを残した朝日健太郎さん」

自民党 菅前首相
「どうぞ、よろしくおねがい申し上げます」

続々と応援が入るのは、元ビーチバレーボール日本代表で、自民党の現職・朝日健太郎候補です。

自民党 朝日健太郎候補
「コロナが落ち着けば、『東京に遊びに行きたい』『旅行に行きたい』という声が集まってる。そうした人の流れを、もう一度取り戻す。そして経済も取り戻す」

朝日健太郎候補は、外国人観光客の受け入れ拡大などで、「経済を活性化したい」と訴えています。

自民党 朝日健太郎候補
「気持ちを切らす事なく、訴えを続けたい」

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公明党の現職は、公認会計士でもある竹谷とし子候補です。

公明党 竹谷とし子候補
「コロナ禍で痛んだ、日本経済の本格的な再生。人への投資は、永続的に続く未来への投資。 『ばらまき』ではなく『種まき』であります」

職業訓練や学び直しなど、「人への投資で景気回復を行いたい」と訴えます。

応援に入った、公明党の山口代表は、「消費税を軽くしろとか、なくせという主張。これは大局観もないし、責任感もないし、効果もないし、かえって経済の成長を妨げる」と訴えました。

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消費税減税を訴える共産党。現職は、弁護士でもある山添拓候補です。

共産党 志位委員長
「山添さんの議席は、東京の宝というだけではありません。日本の宝」

山添候補は母子家庭に育ち、現在も奨学金の返済を続けているといいます。

共産党 山添拓候補
「自公政権のもとで、20年以上にわたり、給料が上がらない状態が続いてきたことを、なんだと考えているのでしょうか!」

消費税減税のほか、最低賃金の引き上げなどを訴えています。

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自民党から立候補したのは、元おニャン子クラブの生稲晃子候補です。

自民党 安倍元首相
「後継者にふさわしい生稲晃子候補」

安倍派の現職引退を受け立候補しました。

自民党 生稲晃子候補
「大きな病気になっても生きがいを持って働ける、そういった社会を、生稲晃子、しっかりとつくって参ります」

乳がん再発、5度の手術を乗り越えた経験などから、仕事と健康が両立できる社会にしたいと訴えています。

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ラップや坂道ダッシュなどの動画を公開し、知名度アップを狙うのは、弁護士でもある立憲民主党の松尾明弘候補です。

立憲民主党 松尾明弘候補
「サービス残業、ブラック企業なんていう言葉は日本にしかないんですよ。働いたら働いた分だけ給料がもらえる、当たり前じゃないですか! だから、私はこの社会の仕組みを変えていきたい」

双子の弟も応援に参加し、非正規から正規雇用に転換するための法改正や、最低賃金アップなどを訴えています。

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野党第1党の座を目指す日本維新の会。海老沢由紀候補の応援には吉村副代表も駆けつけました。

日本維新の会 吉村副代表
「“食料品の所くらい減税しよう”だから、軽減税率っていうのがあるんでしょう。ここのところだけでも『減税、一時的にやってよ』と言っても、今の自民党は知らんぷりです」

海老沢候補は元プロスノーボーダーで、4人の子供の母親です。

日本維新の会 海老沢由紀候補
「教育の無償化、これが今、私は日本に一番必要な事だと思っています」と訴えました。

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れいわ新選組の山本太郎候補。芸能界入りのきっかけとなったダンスを約30年ぶりに披露しました。

れいわ新選組 山本太郎候補
「ここまでだよ。ここから先は総理になってからだよ」

政界進出後、封印していたダンスを解禁し、訴えるのは――

れいわ新選組 山本太郎候補
「消費税廃止にしてくれ、頼んだぞ! みんなが苦しんでいる時に減税すらしない。そして、それをしなければ先々に不況がやってくると分かっていながら、それをやらないということは、もうすでに政治とは呼ばず、それは鬼」

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社民党は、参院選の結果次第で、国政政党の要件を失う可能性があります。

社民党初代党首 村山富市元首相
「絶対、勝たないかんで!」

初代党首の村山富市元首相の激励を受け、党の存続をかけた戦いに臨むのは、社民党幹事長でもある服部良一候補です。

社民党 服部良一候補
「(自民党は)『防衛費を2倍にする』というんでしょう。本来、皆様方の暮らしの応援に使っていかなければならないような予算が、削減されていくのではないでしょうか」

憲法9条の維持や、消費税の時限的廃止などを訴えています。

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一方、地域政党「都民ファーストの会」が国政進出を目指して設立した「ファーストの会」から立候補したのは荒木千陽候補です。

東京都 小池知事
「長年の相棒である荒木千陽さん」

小池都知事が連日のように応援に入るほか、国民民主党も推薦しています。

ファーストの会 荒木千陽候補
「少子化に歯止めがかからない。物価高にお給料・賃金が追いつかない。この国難は、私はまさに政府からの人災であると思っております」

人への投資や若者限定の減税などを訴えています。

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NHKのスクランブル放送実現を目指すNHK党からは、セッタケンジ候補、長谷川洋平候補、猪野恵司候補、田中健候補、松田美樹候補の5人が立候補し、年金受給者のNHK受信料無料化などを訴えています。

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このほか、東京選挙区には以下の候補者がいます。

諸派 菅原深雪
諸派 中村之菊
諸派 安藤裕
諸派 沓沢亮治
諸派 桑島康文
諸派 小畑治彦
諸派 後藤輝樹
諸派 込山洋
諸派 及川幸久
諸派 青山雅幸
諸派 斎木陽平
諸派 河野憲二
無 乙武洋匡
無 中川智晴
諸派 田村真菜
諸派 内藤久遠
諸派 河西泉緒
無 油井史正
無 中村高志