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皇族数確保めぐる与野党会議 各党派の意見

2024年5月17日 19:39
皇族数確保めぐる与野党会議 各党派の意見

17日に行われた、安定的な皇位継承のあり方をめぐって皇族の数を確保するための方策などについて話し合う衆・参両院の議長や与野党の代表者らによる全体会議で示された各党派の意見は次の通り。

【自民党】
女性皇族を結婚後も皇室に残して皇族の数を確保する案は必要。その上で、女性皇族の配偶者と子供は皇族の身分を持たないことが適切。

旧宮家の男系男子を養子にする案も必要。その上で養子となった男性自身は皇位継承資格を持たず、その後に生まれた男の子が継承資格を持つことが適切。

【立憲民主党】
女性皇族を結婚後も皇室に残して皇族の数を確保する案については、女性皇族と結婚した配偶者や子供の身分をどうするか慎重に議論する必要があるとした上で賛成。旧宮家の男系男子を養子にする案には党としての結論がまだ出ておらず、まずは養子の対象となる人がいるのかを、その人の意思とともに確認すべき。

【日本維新の会】
女性皇族を結婚後も皇室に残して皇族の数を確保する案については、皇位継承資格を女系に拡大することにつながるのではないかと懸念する声があると指摘。旧宮家の男系男子を養子にする案は高く評価できると賛成。

【公明党】
女性皇族を結婚後も皇室に残して皇族の数を確保する案は制度化を検討すべきとして賛成。婚姻後の女性皇族の配偶者、子は皇族の身分を持たないとするのが適切。旧宮家の男系男子を養子にする案も賛成。

【共産党】
憲法の定める象徴天皇制に照らせば女性・女系天皇は合理性を持つ。有識者会議の報告を検討する前に女性宮家、女性・女系天皇について正面から議論すべき。

【国民民主党】
2つの案に賛成。旧宮家の男系男子を養子にする案については、対象を戦後に皇籍離脱した11宮家に限らず広げてもよいのではないか。

【教育無償化を実現する会】
女性皇族を結婚後も皇室に残して皇族の数を確保する案は賛成。配偶者と子どもも皇族とすることを検討すべきだが、皇位継承権は有しないとすべき。旧宮家の男系男子を養子にする案は賛成だが、受け入れる宮家の意思・意向を尊重する事が重要。

【れいわ新選組】
この問題が他の議題に優先する理由があるのか。与野党が議論する静謐な環境とは思えない。行政府は幅広く国民の声を聞く努力をして欲しい。

【社民党】
女性皇族を結婚後も皇室に残して皇族の数を確保する案には賛成。旧宮家の男系男子を養子にする案は、養子縁組が恣意的になるとして反対。

【参政党】
男系男子による皇統の維持が大切。戦後に皇籍離脱した皇族が復帰することが望ましい。立法府の総意を伝え、最終決定を皇室の判断を委ねるべき

【有志の会】
女性皇族を結婚後も皇室に残して皇族の数を確保する案は賛成。女性皇族の配偶者と子供は皇族の身分を有すべきではない。旧宮家の男系男子を養子にする案は、養子が女性皇族の配偶者になる場合に限定すべき。

【沖縄の風】
象徴天皇制の維持のため、女系・女性天皇の容認、女性宮家の創設に向けて議論すべき。有識者会議報告書で示された3つの方策にとどまれば、国民の理解を得られない。

【NHKから国民を守る党】
女性皇族を結婚後も皇室に残して皇族の数を確保する案は条件付き賛成。必要なら皇室の「先例」に従って進めるべき。旧宮家の男系男子を養子にする案は賛成で、可及的速やかに進めるべき。