まもなく日米韓首脳会談 “初づくし”各国の狙いは…
アメリカを訪問中の岸田総理大臣はまもなくアメリカ・韓国との3か国首脳会談に臨みます。中継です。
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首都ワシントンDCから車で2時間ほど離れたキャンプ・デービッドにいます。ここはアメリカ大統領の別荘地で日本で言えば軽井沢といったところでしょうか。別荘は奥に見える山の向こう側で会談はおよそ20分後に始まります。ある外務省幹部は今回は「初づくし」の会談だと話しています。
1つ目はバイデン大統領が外国首脳を別荘に呼ぶのは就任後「初」で、ある官邸関係者は「大統領のおもてなし」と指摘しています。さらに、3か国会談が国際会議の場、以外で行われこの会談だけのために集まるのも「初」です。
――会談での各国の狙いはどこにあるのでしょうか?
まず、岸田総理です。ある政府関係者は「岸田総理の力で実現した会談だ」と指摘しています。
というのも戦後最悪と言われた日韓関係を総理周辺は「岸田総理が尹大統領との個人的な信頼関係をテコに改善した」と話しその結果、3か国会談に繋がったとみています。支持率が下がる中「得意の外交でポイントを稼ぎたい」ところです。
続いて、バイデン大統領です。
ある日米外交筋は来年の大統領選に向け「対北朝鮮、対中国で抑止力を高めたという成果をアピールしたい」と指摘しています。
最後に、尹大統領です。
特に日本との関係改善には国内で反発もある中、ある外務省関係者は「反発を払拭するため外交上の成果を早く出したい」と分析しています。