自民党の石破総裁は国会で、第102代の内閣総理大臣に選出されました。このあと、新しい内閣を発足させます。

国会では、総理大臣指名選挙が行われ、石破新総理が誕生しました。まもなく総理大臣として初めて官邸に入り、組閣本部を立ち上げます。

額賀衆院議長
「石破茂くんを本院において内閣総理大臣に指名することに決まりました」

実は、この衆議院の本会議は、野党の反発によって当初の想定より25分遅れて始まりました。反発の理由は、石破総理が総理に指名される前の先月30日、今月27日投開票の衆議院総選挙に踏み切る考えを表明したことです。

野党側は、解散前に「予算委員会での十分な議論が必要だ」として、臨時国会の会期が短すぎると激しく反発し、新総理を指名する本会議は、野党側の「反対討論」から始まるという波乱の幕開けとなりました。

立憲民主党　野田代表
「ルールを守る自民党といって自分が言ってきたことを守らない。そして、もっと堂々と議論に向き合うタイプの政治家だと思ってましたけども、とっとと逃げてしまうということに対して、私は深い失望を覚えています」

石破総理は、このあと自民党と連立を組む公明党の幹部と組閣本部を立ち上げる予定です。まもなく新たな閣僚が官邸に呼び込まれ、午後4時20分すぎには林官房長官が閣僚名簿の読み上げを行う見通し。その後、皇居での認証式などを経て、1日夜には第一次石破内閣が正式に発足することになります。