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参院の政倫審、来週後半にも開催方向 キックバック再開の経緯…議論のポイントは?

2024年3月8日 17:37
参院の政倫審、来週後半にも開催方向 キックバック再開の経緯…議論のポイントは?

先日の衆議院に続き、参議院でも政治倫理審査会が来週後半にも開催される方向で調整されています。議論のポイントについて、中継で伝えてもらいます。

最大のポイントは、いったんはとりやめが決まった、自民党安倍派のキックバックと収支報告書への不記載が再開された経緯について明らかになるかどうかです。

衆議院の政倫審では、2022年8月のキックバックなどの再開が議論された安倍派の会合について、西村前経済産業大臣は「結論は出なかった」と説明しました。これに対し、塩谷元文部科学大臣は、「かなりあいまいな形で再開が決まった」と述べ証言が食い違っていました。

この安倍派の会合に参加していた世耕前参院幹事長が参議院の政倫審に出席する見通しで、どう説明するかが注目されます。

そして、もう1つのポイントが何人の議員が政倫審に出席するのかという点です。

安倍派からは世耕氏のほかに西田昌司議員が既に出席の意向を明らかにしていますが、いわゆる裏金の額では山谷えり子議員や橋本聖子議員が2人を上回り、2000万円を超えています。

参議院の政倫審では、不記載が確認された32人の議員全員について文書で意向が確認されていて、来週12日が回答期限となっています。

――一方で安倍派の幹部らに対する自民党の党としての処分はどうなったのでしょうか?

党としての処分は、今月17日に行われる自民党大会が終わった後に検討が本格化する見通しです。

いわゆる安倍派「5人衆」ら幹部に対してどういった処分を行うのか、幹部を含め裏金にしていた現職国会議員82人全員を処分するのか、などがポイントになります。

ある自民党幹部は「元会計責任者が立件された岸田派も処分の対象になる」と指摘していて、処分の内容と対象をめぐり今後、難しい調整が行われます。