×

浜田防衛相「飛距離は過去最長だと考えられる」北朝鮮弾道ミサイル

2022年10月4日 11:40
浜田防衛相「飛距離は過去最長だと考えられる」北朝鮮弾道ミサイル

政府は、北朝鮮が4日午前、弾道ミサイル1発を発射し、このミサイルは日本を飛び越え約4600キロ飛び、太平洋に落下したとみられると発表しました。

政府によりますと、弾道ミサイルは岩手県釜石市から東に約3200キロの地点に落下したとみられ、現時点で被害の情報は確認されていません。

政府のこれまでの発表によりますと、北朝鮮は4日午前7時22分頃、弾道ミサイル1発を発射し、このミサイルは最高高度約1000キロで約4600キロ飛翔し、午前7時28分頃から29分頃にかけて青森県付近の上空を通過しました。その後、午前7時44分頃、岩手県釜石市から東に約3200キロの地点で日本の排他的経済水域(=EEZ)の外に落下したとみられるということです。現時点で被害の情報は確認されていません。

浜田防衛相はミサイルについて、北朝鮮が過去4回発射した中距離弾道ミサイル「火星12型」と同型の可能性があると明らかにしました。また、今回の飛距離について「過去最長だと考えられる」と述べました。

政府は、北朝鮮に対し、北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議をし、最も強い表現で非難したことを明らかにしました。

岸田首相「最近の度重なる弾道ミサイルの発射に続く暴挙であり、強く非難をいたします」

外務省幹部は「しばらくこの頻度の発射が続く可能性がある。年内に核実験もやるかもしれない」と話しました。

また、防衛相経験者は「今回の射程ならグアムを攻撃できる。エスカレートのフェーズに入った」と分析し、「日米で軍事的なプレゼンスを高めていくしかない」と語りました。