政倫審「公開」めぐり野党側反発 自民から新たな提案なし
自民党の派閥の幹部が政治とカネの問題について説明する、衆議院の政治倫理審査会、政倫審を公開で行うかどうかをめぐり、与野党の協議が続いています。
野党側によると、27日朝になっても自民党は新たな提案はせず、議員だけの傍聴は認め、全面公開には応じない方針だったということです。野党側は強く反発しています。
立憲民主党・笠国対委員長代理「結論から申し上げると、一切、公開するか否かについての溝は埋まっていない。完全に公開の形で説明をするということが当たり前のことだし、もし非公開でやるとすれば、これは説明責任を果たしたことには一切ならないのではないでしょうか」
笠国対委員長代理は「誠実な対応ができないなら、徹底究明の前に予算の採決に応じることはできない」と述べ、政倫審が公開されない限り、来年度予算案の採決には応じられないとの姿勢を強く打ち出しました。
世論の支持を見込んで強気の姿勢です。
一方、自民党としては政倫審を公開で行うことには慎重であるものの、予算案は今週中に採決したい方針で、苦しい状況になっています。
与野党が一度は28日と29日に開くことで合意した政倫審ですが、公開か非公開かをめぐって合意できず、開催の見通しが立たないという異例の事態となっています。