公明党 東京で“自民候補”に推薦出さず
次の衆議院選挙に向けた候補者調整をめぐり、自民党と公明党が激しく対立しています。東京28区をめぐる自民党の対応に反発した公明党は先ほど、東京では自民党の候補者に推薦を出さない方針を決定しました。中継です。
公明党は、東京での自民党との協力を全面的に解消することも決めました。自民党と公明党との間に深刻な亀裂が入りました。
公明党は東京28区で候補者を擁立することを認めるよう求めていましたが、自民党は受け入れず、代わりに別の選挙区から擁立するよう、提案していました。これを受け、公明党は25日の常任役員会で、自民党の提案を拒否した上で東京28区からの候補者擁立を断念しました。
自民党の対応に反発した公明党は、東京都の小選挙区では自民党の候補者に推薦を出さない方針を決めました。
さらに、今後、都議会議員選挙など都内では自民党と選挙協力をしないこと、都議会での協力関係を解消することも決めました。公明党は、これらの決定事項を、午後に自民党側に伝える予定です。
候補者調整を巡って対立が続くと、岸田首相が衆議院を解散することは難しくなりますが、自民党幹部からは、「早期解散に慎重な公明党が意図的に揉めさせている」との指摘も出ています。
一方、自民党内からは、「お互いに感情論になっていて、 落としどころが見えない」との声が相次いでいて、しばらくは自民党と公明党の神経戦が続く見通しです。