安倍派会計責任者「ある幹部」を明らかにせず キックバック再開めぐる被告人質問
自民党のパーティー券をめぐる事件の裁判で、安倍派の会計責任者は、キックバックの再開を求めた「ある幹部」が誰か改めて問われ、「本人が話さないので控える」として、名前を明らかにしませんでした。
安倍派の会計責任者・松本淳一郎被告は、2022年までの5年間でおよそ6億7000万円のパーティー券収入とほぼ同額の支出を、派閥の収支報告書に記載しなかった罪に問われています。
松本被告は先月の被告人質問で、「ある幹部」からノルマ超過分のキックバックを再開するよう求められたと述べていましたが9日、検察官による被告人質問で改めて「ある幹部」が誰なのか問われると、「名前は、本人が『私だ』とおっしゃらないので差し控えさせていただく」とし、名前を明らかにしませんでした。
また、虚偽記載をやめるよう派閥幹部に話したことがあるか問われると、「いまではなく前に、この5年で仕えた幹部には何度かあります」と述べました。