“裏金”疑惑 安倍派閣僚らを“更迭” 週明けにも安倍派と二階派の強制捜査へ
自民党・安倍派の裏金疑惑をめぐり、岸田首相は安倍派の閣僚らを事実上、更迭しました。こうした中、関係者への取材で、東京地検特捜部が週明けにも安倍派と二階派の強制捜査に乗り出す方針を固めたことがわかりました。
◇
自民党・安倍派 宮沢防衛副大臣(14日朝)
「やり残したことはいっぱいあるけれども、これはもう受け入れざるを得ませんからね」
宮沢副大臣は13日、キックバック分を記載しなかったことについて安倍派から指示があったことや、かん口令が敷かれたことを明らかにしました。
自民党・安倍派 宮沢防衛副大臣(13日)
「派閥のほうからかつて、収支報告書に記載しなくてよいという指示がございました。はっきり申し上げます。『しゃべるな、しゃべるな』って、これですよ」
くしくも辞表を出す14日は、江戸時代に赤穂浪士が主君の無念を晴らすため、宿敵のいる屋敷に討ち入りした歴史的な日(旧暦)です。「忠臣蔵」としても親しまれています。
自民党・安倍派 宮沢防衛副大臣
「12月14日という日付が残るのも因果なもんだなと思います。赤穂浪士の日じゃないですか」
――討ち入られたというわけですよね、派閥に?
自民党・安倍派 宮沢防衛副大臣
「どうかな、そうかもしれませんね」
そして、秘書官がもってきたのは、本文があらかじめ印刷された辞表です。
自民党・安倍派 宮沢防衛副大臣
「名前だけでいいんですね」
宮沢副大臣は、名前だけをしたためました。
――きのう発言されたことに悔いは?
自民党・安倍派 宮沢防衛副大臣
「悔いはありません。だいぶ前から…どうしようか、しゃべろうかと思っておりましたので悔いはありません。また一から出直しのつもりでがんばっていきたいと思います。ありがとうございました」
「悔いはない」と語り、辞表の提出に向かいました。
◇
14日、安倍派の閣僚らが事実上の更迭となりました。大臣は松野官房長官、西村経済産業相、鈴木総務相、宮下農林水産相の4人が交代となりました。
松野官房長官(14日午前)
「精査をした上で適切に判断をしていきたいと」
松野官房長官は、最後の会見でも詳しい説明を避けました。
同じく西村経済産業相も最後の会見となりました。
西村経済産業相(14日午前)
「道半ばの残念な思いがあります」
悔しさをにじませる中、記者から聞かれたのは、西村経済産業相が“架空の政治資金パーティー”を開いたとする週刊文春の報道についてです。2万円のパーティー券を購入した企業からの参加者はなく、西村氏のほか、出席者は10人ほどの経産省職員だったと報じられています。
西村経済産業相
「政治資金パーティーについては、法令にのっとって開催してきている。経産省職員については、勉強会として私から参加の案内をして、それぞれの判断で自主的に参加していたものと承知しています」
西村経済産業相はパーティーについて「実態はあった」と報道を否定しました。
そのほか、萩生田政調会長、高木国対委員長、世耕参院幹事長ら安倍派幹部が続々と辞表を提出しましたが、“裏金疑惑”に対する説明はありませんでした。
◇
多くの議員が口をつぐむ安倍派の“裏金疑惑”。宮沢副大臣の暴露について問われた塩谷座長は――
――かん口令は敷かれていた?
自民党・安倍派 塩谷座長(14日午前)
「特にそういうことはありません」
政界を揺るがす政治資金パーティー問題。14日、新たに東京地検特捜部が安倍派にくわえ、二階派の関係先にそれぞれ、週明けにも家宅捜索に入る方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。特捜部は、いずれの派閥も直近5年間のキックバックの総額が「億単位」で、規模が大きいことなどから強制捜査が必要と判断したものとみられます。
検事や事務官など捜査態勢を100人以上に拡充し、近く議員らへの聴取も始め、組織的な裏金作りが行われていなかったかなど、全容解明を進めるものとみられます。
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自民党・安倍派 宮沢防衛副大臣(14日朝)
「やり残したことはいっぱいあるけれども、これはもう受け入れざるを得ませんからね」
宮沢副大臣は13日、キックバック分を記載しなかったことについて安倍派から指示があったことや、かん口令が敷かれたことを明らかにしました。
自民党・安倍派 宮沢防衛副大臣(13日)
「派閥のほうからかつて、収支報告書に記載しなくてよいという指示がございました。はっきり申し上げます。『しゃべるな、しゃべるな』って、これですよ」
くしくも辞表を出す14日は、江戸時代に赤穂浪士が主君の無念を晴らすため、宿敵のいる屋敷に討ち入りした歴史的な日(旧暦)です。「忠臣蔵」としても親しまれています。
自民党・安倍派 宮沢防衛副大臣
「12月14日という日付が残るのも因果なもんだなと思います。赤穂浪士の日じゃないですか」
――討ち入られたというわけですよね、派閥に?
自民党・安倍派 宮沢防衛副大臣
「どうかな、そうかもしれませんね」
そして、秘書官がもってきたのは、本文があらかじめ印刷された辞表です。
自民党・安倍派 宮沢防衛副大臣
「名前だけでいいんですね」
宮沢副大臣は、名前だけをしたためました。
――きのう発言されたことに悔いは?
自民党・安倍派 宮沢防衛副大臣
「悔いはありません。だいぶ前から…どうしようか、しゃべろうかと思っておりましたので悔いはありません。また一から出直しのつもりでがんばっていきたいと思います。ありがとうございました」
「悔いはない」と語り、辞表の提出に向かいました。
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14日、安倍派の閣僚らが事実上の更迭となりました。大臣は松野官房長官、西村経済産業相、鈴木総務相、宮下農林水産相の4人が交代となりました。
松野官房長官(14日午前)
「精査をした上で適切に判断をしていきたいと」
松野官房長官は、最後の会見でも詳しい説明を避けました。
同じく西村経済産業相も最後の会見となりました。
西村経済産業相(14日午前)
「道半ばの残念な思いがあります」
悔しさをにじませる中、記者から聞かれたのは、西村経済産業相が“架空の政治資金パーティー”を開いたとする週刊文春の報道についてです。2万円のパーティー券を購入した企業からの参加者はなく、西村氏のほか、出席者は10人ほどの経産省職員だったと報じられています。
西村経済産業相
「政治資金パーティーについては、法令にのっとって開催してきている。経産省職員については、勉強会として私から参加の案内をして、それぞれの判断で自主的に参加していたものと承知しています」
西村経済産業相はパーティーについて「実態はあった」と報道を否定しました。
そのほか、萩生田政調会長、高木国対委員長、世耕参院幹事長ら安倍派幹部が続々と辞表を提出しましたが、“裏金疑惑”に対する説明はありませんでした。
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多くの議員が口をつぐむ安倍派の“裏金疑惑”。宮沢副大臣の暴露について問われた塩谷座長は――
――かん口令は敷かれていた?
自民党・安倍派 塩谷座長(14日午前)
「特にそういうことはありません」
政界を揺るがす政治資金パーティー問題。14日、新たに東京地検特捜部が安倍派にくわえ、二階派の関係先にそれぞれ、週明けにも家宅捜索に入る方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。特捜部は、いずれの派閥も直近5年間のキックバックの総額が「億単位」で、規模が大きいことなどから強制捜査が必要と判断したものとみられます。
検事や事務官など捜査態勢を100人以上に拡充し、近く議員らへの聴取も始め、組織的な裏金作りが行われていなかったかなど、全容解明を進めるものとみられます。