自民党・富山1区の田畑裕明衆議院議員をめぐる無断や架空での党員登録問題を受け、自民党富山市連は、あす常任総務会を開きます。

田畑議員を常任顧問の役職から解任する見通しです。

田畑議員は、先月の会見で本人に無断や架空の名前での党員登録が262人に上ることを明らかにしました。一方で、自らの関与は否定しました。

この問題をめぐっては、きのう、自民党富山県連が、田畑議員を第1選挙区支部の支部長に無期限で選任しないよう党本部に要請し、了解を得たと発表しました。

また、県連常任顧問の役職も解任しました。

こうした対応を受けて、富山市連は、あす開く常任総務会で、田畑議員の市連常任顧問を解任する見通しです。

解任されると、県連や市連の行事には役員として参加できなくなります。

市連の中川忠昭支部長は、きのうの会見で次のように述べました。

「離党に近い決断だと思います。党活動に参加できないことはかなりの制約があって厳しいだろう」

田畑議員は、あすの常任総務会は欠席の見通しだということです。

一方、田畑議員は、きのう、県連の決定を受けてコメントを発表しました。

「大変厳粛に受け止めております。今後とも自民党富山県連所属の国会議員として信頼回復に努めると共に、有権者の皆様の負託に応え、日本国と富山県の発展に尽くして参ります」

コメントからは自ら議員辞職したり、自民党を離党したりする考えがないことがうかがえます。

また、田畑議員は、きのう、自民党派閥裏金問題を受けて開かれる衆議院政治倫理審査会に出席することを明らかにしました。

衆議院の審査会は、今月17日から19日の日程で実施され、田畑議員は18日に出席します。