次期衆院選富山1区の候補選考 自民富山市連が予備選検討へ 田畑議員の政治資金問題が背景
極めて異例の事態となりました。次期衆議院選挙をめぐり自民党富山市連は3日富山1区の候補者を選考するため、予備選挙の実施を検討することを決めました。
背景には田畑議員の政治資金問題があり、市連内からは「一致結束して推せない」との声があがっています。
岡田亮平記者
「きょうどのような気持ちで臨まれますか」
田畑裕明衆議院議員
「終わってからお話させていただきます」
3日朝、自民党富山市連が市内で開いた会議には、富山1区選出の田畑裕明衆議院議員のほか所属する県議や市議が出席しました。
田畑議員をめぐっては、2024年6月に開催予定だった政治資金パーティーの案内状に「入金のみ」の項目を設定していたことから、政治資金規正法が禁じる「政治家個人への寄付」にあたる恐れがあるとして国会で野党から追及されました。
この問題で市連は7月、政治不信を招いたとして田畑議員に厳重注意しました。
こうした中で、3日朝の会議では、次期衆院選挙1区の候補者擁立などについておよそ1時間30分にわたり話し合われました。
出席者からは田畑議員の政治資金問題を挙げ「一致結束して推せない」などの声があがったということです。
中川忠昭支部長
「推せないという人もいたね、現職を含めて予備選なんかやることも必要でないのかなということを最後にみなさんに考えてほしいと言っていたわけです。それくらいやらないと党員の声をしっかり受け止めて一致結束してこの人を推そうという流れが作れないんじゃないかなと思ったわけですよ」
市連によりますと衆院選候補者擁立に向けた予備選挙の実施は過去にないということです。
これまで、再選への意欲を示してきた田畑議員は。
田畑議員
「いろんな厳しいご意見、私の反省の態度が足りない、信頼回復とは程遠いことがあるのではないかという厳しい意見もいただいたところでございまして、私が仕掛かっている仕事について、引き続きみなさんと仕事をしたいということを発言させていただいておりました」
出席者は、現状をどう捉えているのでしょうか。
大井県議
「田畑さんと市議県議のみなさんとの温度差はもちろんありましたし」
舎川市議
「まだまだ不信感があるのではないか、さらには自民党としても考えるべきなんじゃないかというそのような意見があった」
尾山県議
「率直に地元でいただいているいろんなご意見もご本人にはお伝えしましたし、はい」
厳しいご意見も出ました?
「当然でしょう」
出席者によりますと田畑議員を擁護する意見を述べたのは1人だけだったということです。
市連は今後、執行部会を開き対応を検討する予定です。