自民党の安倍派からキックバックされた、政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた可能性があるとみられている、安倍派の野上浩太郎参議院議員は18日に取材に応じたものの、「然るべき時期に説明責任を果たしていかなければならない」とこれまでの説明を繰り返しました。

自民党の参議院国対委員長を務める野上浩太郎議員は、立憲民主党の国対委員長との会談後、記者団の取材に応じました。

記者
「国対委員長としては、安倍派の議員が委員長を務める委員会についての今後の審議の在り方としては、安倍派の議員が務めることについては適当だと考えるか？」

野上浩太郎議員
「それぞれがしっかりと、まずは説明責任を果たしていくということが重要だと思う」

記者
「安倍派の政治資金問題を巡っては、所属の議員が強制捜査を受けるなど混乱が広がっている。あす（安倍派の）議員総会が開かれるが、現状についての受け止めは？」

野上浩太郎議員
「議員総会があした開かれるか、まだ正式な案内は来ていない状況」

記者
「一連の現状については？」

野上浩太郎議員
「この件に関連してですね、大きな政治不信を招いておりますことを心からお詫びを申し上げたいというふうに思っております。それぞれ今捜査中の案件でございますが、しかるべき時にしっかりと説明責任を果たしていかなければならないというふうに思います」

記者
「委員長として個別に記者会見などを開いて説明に臨む考えは？」

野上浩太郎議員
「これも今、捜査中の案件でありますので、私自身もしっかりしかるべき時期にですね、説明責任を果たしたいというふうに思っております」

野上議員は、これまでと同様に具体的なことについては言及を避けました。19日に開かれる見通しの安倍派の総会後に、説明するものとみられます。派閥からのキックバックを裏金化していたかどうかについては同じく県選出で安倍派の田畑裕明衆議員議員も「近く説明する」としています。