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政治資金パーティー案内状めぐり 田畑衆議院議員「違法性はない」

2024年6月26日 19:21
政治資金パーティー案内状めぐり 田畑衆議院議員「違法性はない」

自民党で富山1区選出の、田畑裕明衆議院議員の政治資金パーティーの案内状をめぐり、違法性を指摘する声があることについて、田畑議員は26日、取材に応じ、「違法性はない」と強調しました。

田畑裕明衆議院議員
「パーティーの対価としてパーティー券の販売ということを行っておりますので、まったく寄付を求めるお願いしていたということは、全くございませんので」

この、報道陣の取材に応じる前、田畑議員は自民党富山市連の常任総務会に出席しました。冒頭以外は非公開で行われ、出席者によりますと一連の問題について説明するとともに謝罪したということです。

この問題は田畑議員が開催予定だった政治資金パーティーの案内状に「入金のみ」の項目が設定されていて、政治資金規正法が禁じる「政治家個人への寄付」にあたる恐れがあると問題視されているものです。国会国会では野党からの追及を受けたほか、岸田総理は田畑議員に説明するよう促しました。

岸田首相
「まずは議員本人が適切に説明責任を果たすことが重要」

この2日後、田畑議員は文書でコメントを出しました。「入金のみ」として来場しなかった人に対しては会場で配る資料を後日送る予定だった、などと釈明しました。

KNBなど富山県内の放送局4社は、文書ではなく直接説明するよう要望しましたが、田畑議員側は24日「取材は見送る」と返答していました。このため26日、会合出席後の田畑議員に直接取材を求めたところ。

田畑裕明衆議院議員
「政治資金パーティーをのパーティ券の記載についてですね、いろいろ話がありましたから 私からご報告させていただきました。報道の皆様方には丁寧に書面で回答させて頂いています それ以上はございません。なおですね、えー、この入金のみとの記載の関係につきまして、 官邸筋、党本部 また複数の法的な専門家の皆様にもご確認させていただいて、 当事務所の考え、 何ら指摘を受けていることはございません。そこをご報告させていただきたいというふうに思います」

記者
「寄付ではないかとの指摘あるが」

田畑裕明衆議院議員
「パーティの対価としてパーティ券の販売ということを行っておりますので、まったく寄付を求めるお願いしていたということは、まったくございませんので 、それは書面で回答させて頂いた通りです」

田畑裕明衆議院議員
「違法性の認識は、当事務所でお答えをした内容について法的な専門家にも照会をかけたところ、 まったく指摘はなかったということをご報告させていただきました」

田畑議員は報道陣の質問を打ち切り、その場を離れました。

自民党富山市連の会合では、出席者から厳しい意見が相次いだということです。

自民党 庄司昌弘県議会議員
「世間の声というものが乖離しているところがあるんじゃないかなと思っていますけどね」

自民党 種部恭子県議会議員
「みんな納得していないよね。聞いた私たちが 市民の皆さんに代わりにね、代弁して説明できるかという中身かと言うと、そうではない」

次期衆院選に向けて危機感を持つ参加者もいたということです。

自民党富山市連 中川忠昭支部長
「本人が帰ってから、いろんな意見を我々聞いたわけでありますが、大変厳しい意見が出ておりました。そのことをこれからちょっとまとめて、これからの体制作りについてしっかり対応していきたいなと」

自民党の身内からも説明が不十分と批判されています。田畑議員には県民が十分納得できる誠実な説明を尽くして欲しいと思います。

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