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【石破首相】冒頭は政策の“5つの柱”から展開した所信表明演説…次週9日“衆議院解散”前に党首討論へ

2024年10月4日 17:28
【石破首相】冒頭は政策の“5つの柱”から展開した所信表明演説…次週9日“衆議院解散”前に党首討論へ

石破首相は、4日、国会で所信表明演説に臨みました。野党議員からは激しいヤジも飛び交う中、何を語ったのでしょうか。特に地域の視点からみてみました。

4日 午後2時から行われた石破首相の所信表明演説。冒頭、自民党総裁選のときから掲げけてきた政策の“5つの柱”について述べました。

(石破 茂 首相)
「政治資金問題で失われた政治への信頼を取り戻すとともに、これまで以上に我が国の置かれている状況を国民の皆さまに説明し、納得と共感をいただきながら、安全安心で豊かな日本を再構築する、それが政治の責任です。そのために、私はルールを守る。日本を守る。国民を守る。地方を守る。若者女性の機会を守る。これら5本の柱で日本の未来をつくりそして未来を守ります」

政治資金の問題については…。

(石破 茂 首相)
「それぞれの政治家が国民ひとりひとりに誠実に向き合い、改正された政治資金規正法を徹底的に順守し、限りない透明性をもって国民に向けて公開しなければならない」

こう述べるにとどまり、踏み込んだ発言はありませんでした。政策については外交・安全保障の問題から入りました。日米同盟を基軸とし、中国やロシアとの向き合い方に触れた上で…。

(石破 茂 首相)
「我が国の防衛力を抜本的に強化すべくことは論をまたない。防衛力の最大の基盤は自衛官。いかに装備品を整備しようとも、防衛力を発揮するには人的基盤を強化するのが不可欠。日本の独立と平和を守る自衛官生活や勤務環境処遇の改善に向けて、総理大臣を長とする関係閣僚会議を設置し、そのあり方を早急に検討し成案を得るものとする」

演説の中で多くの時間を費やしたのが「経済政策」です。

(石破 茂 首相)
「デフレ脱却を最優先に実現するため、経済あっての財政との考え方にたって、経済や財政運営を行い、賃上げと投資がけん引する成長型経済を実現しつつ、財政状況の改善を進め、力強く発展する。危機に強じんな経済財政をつくっていく」

このほか、物価高騰対策として、低所得者向けの給付金による支援を行うほか、最低賃金の目標を1500円にするなどとしました。

(石破 茂 首相)
「国民一人あたりのGDP増加と、満足度、幸福度の向上を優先する経済の実現を目標とする。そのために官民で総合的な幸福度、満足度の指標を策定、共有し、一人一人が豊かに幸せな社会の構築を目指します。賃上げと人手不足緩和の好循環に向けて、一人一人の生産性を上げ、付加価値を上げ、所得を上げ、物価上昇を上回る賃金の増加を実現する。適切な価格転嫁生産性向上支援により、最低賃金を着実に引き上げ、2020年代、全国平均1500円。高い目標に向かってたゆまぬ努力を続けます」

防災対策については…。

(石破 茂 首相)
「平時から万全な備えを行うため、選任の大臣を置く。防災庁の設置に向けた準備を進めてまいります」

また、災害関連死ゼロを実現すべく、発災後速やかにトイレ 、キッチンカー、風呂を配備しうる官民連携体制を構築すると語りました。

ライフワークともいえる地方創生については…。

(石破 茂 首相)
「全国各地の取り組みを一層強力に支援するため、地方創生の交付金を当初予算ベースで倍増することを目指す。少子高齢化や人口減少に対応するため、デジタル田園都市国家構想実現会議を発展させ、新しい地方経済生活環境創生本部を創設し、今後10年間、集中的に取り組む基本構想を策定する」

最後は、議員になる前、先輩議員から言われた言葉を引用し決意を述べました。

(石破 茂 首相)
「勇気と真心を持って真実を語り、国民の皆さまの納得と共感を得られる政治を実践することにより、政治に対する信頼を取り戻し、日本の未来をつくり、日本の未来を守り抜く決意」

9日、衆議院解散の前に党首討論が行われることが、4日、決まりました。今後、与野党でどんな論戦が繰り広げられるのでしょうか。

最終更新日:2024年10月4日 18:16
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