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石破新総裁 10月衆院解散の意向明言で静岡県内も慌ただしく

2024年9月30日 18:29
石破新総裁 10月衆院解散の意向明言で静岡県内も慌ただしく

自民党の石破茂新総裁は30日、10月27日投開票の日程で衆議院総選挙を行う意向を表明しました。国会での論戦を求める野党からは批判の声が上がっています。

石破新総裁が選出されてから3日。衆院選に向けた動きが加速しています。

(石破総裁)
「日本をもう一度皆が笑顔で暮らせる安心、安全な国にしていくために全身全霊尽くしてまいる所存であります」

30日、石破総裁は党の役員人事を発表し、幹事長に森山裕氏、政調会長に小野寺五典氏、総務会長に鈴木俊一氏、選対委員長に小泉進次郎氏が就任しました。

石破総裁は10月1日召集される臨時国会で総理大臣に指名されたあと、速やかに組閣する方針です。

閣僚人事では林官房長官を続投、外務大臣には岩屋毅氏、財務大臣には加藤勝信氏を起用する方針です。

およそ1年間外務大臣を務めた静岡1区選出の上川陽子大臣は交代することになります。

また、県内からは静岡7区の城内実衆院議員が経済安全保障担当大臣に起用される方針です。

当選6回の城内議員はこれまで外務副大臣などを歴任しましたが初入閣になります。

一方、衆院選をめぐって石破総裁は当初野党側と国会の予算委員会などでしっかり議論した上で11月以降の総選挙を検討していました。

しかし、自民党内からの「早く行うべき」との声を受け入れあす召集される臨時国会で代表質問を行った後9日に解散し、15日公示、27日投開票の日程で衆院選を行う方針を固めました。

(石破総裁)
「新政権はできる限り早期に国民の審判を受けることが重要であると考えており、諸条件が整えば10月27日に解散総選挙を行いたい」

衆院選が“短期決戦”の見通しとなったことをうけ自民党県連の井林会長は…

(井林辰憲自民党静岡県連会長)
「正直言って早いなという思いはある」「特に3区と8区は新人でどちらも支部長になって3か月も経っていないので、県連としてきちっとサポートしていきたいと思う。」

これに対し野党は反発を強めています。

立憲民主党の野田代表は「臭いものにふた解散だ」と批判しました。

(立憲民主党 野田佳彦代表)
「そこ(国会論戦)から逃げようとするなら、それは“裏金解散”と言わざるを得ないし、旧統一教会の問題も含めて裏金問題を再調査しないなら“臭い物にふた解散”だと思います」

静岡8区で県連代表の源馬謙太郎衆院議員はけさ、地元・浜松市で街頭に立ち“石破総裁の姿勢”を批判しました。

(源馬立憲民主党県連代表)
「政権交代を目指すので総選挙は歓迎しますが、その前にせめて政治とカネの問題の決着と調査、それから能登半島で苦しんでいる皆様に補正予算を組む、これぐらいは最低限やるのが新たな総裁の役割だと思いますがそれをやらないのであれば大変残念に思います」

石破新総裁、そして早々に行われる見通しとなった衆院選について県民は…

(70代主婦)
「国民を守りたい、ルールを守りたいということをやってくれるといいなと思った」「(衆院選は)そんなに急がなくてもいいのではないかなと」
(70代年金生活)
「経済的な政策について、ちょっと難しいかもしれない」Q石破総裁に期待することは?「まあ、あまりないな」

(19歳大学生)
「少子高齢化の問題が出ているが保育士や介護士の給料が上がったらいいと思う。母親が介護士なので」

今回の石破総裁の人事について政治ジャーナリストの青山和弘さんに聞きました。

(政治ジャーナリスト青山和弘氏)
「官房長官と財務大臣は総裁選を戦った実力派の議員を使いました」

「特に官房長官は岸田政権の林官房長官を続投させるという極めて異例の人事、それだけ岸田さんにまず今回の総裁選でお世話になったということが一つ、やはり林さんの実力を評価した、そして岸田政権の政策を継続していく、こうしたメッセージだと思います」

「それと何よりもポイントだと思ったのは、外務大臣と防衛大臣、外務大臣は岩谷さん、防衛大臣に中谷さんが再登板、2人ともきわめて石破さんに近い議員、特に外交・防衛に関しては石破さんが強い信念をもっていて詳しいからこそ、専門家、自分に近い人をあてるという強い意志を感じました」

「それ以外の人事はやはり「論功行賞」そして自分に近かった人たちをどんどん登用するという意味で刷新感とか女性登用とか派手さがない、極めて側近徴用の人事であるといえます」

その石破総裁は30日、衆院選について10月27日投開票の日程で行いたいと明言しました。これについては・・・

(青山和弘氏)
「石破さんは、総裁選の中で小泉さんが早期に解散すると強く言っていたことに対抗して自分はそうではない、ちゃんと論戦をして新しい総理大臣がどういう政策を進めたいのか野党側ともやり合った上で国民に判断材料を与えてから解散するという、小泉さんの逆をはったところが、実際総裁になってみるとやはり総裁選の勢いをかってすぐに解散した方が得だと結局、石破さんも同じだったじゃあ国民に材料を示すといったのは何だったのか。結局、自分が総裁選でライバルの小泉さんと違うことを言うためだけだったのではないか。この批判は免れないと思います」

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