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富士登山通行料「2,000円」県条例案 県議会で可決 富士吉田市長「地元への説明足りない」 山梨県

2024年3月4日 19:28
富士登山通行料「2,000円」県条例案 県議会で可決 富士吉田市長「地元への説明足りない」 山梨県
富士山5合目にゲートを設置し、通行料2,000円の徴収を義務とする条例案が4日、県議会で全会一致で可決されました。

山梨県は今年7月から5合目にゲートを設置する方針で現在、任意で集めている1,000円の保全協力金と合わせ1人当たりの負担額は3,000円となります。夜間は山小屋の宿泊予約者のみが通過できるようにするとし、1日の登山者の上限も4,000人までとします。

一方、条例可決を前に会見を開いた富士吉田市の堀内茂市長は「規制内容について地元への説明が足りない」と指摘。夜間のゲートは山小屋への宿泊予約者しか通過できなくなりますが、山小屋関係者らに確認方法などが示されておらず「具体的な運用方法を早急に示してほしい」としています。

また、ゲート設置場所を管理している吉田恩賜林組合も同日、「ゲートの設置について何の説明もなかった」として、長崎知事に対し説明を求める要望書を提出しました。要望書の提出を受け、長崎知事は「100%私たちに落ち度があった」として謝罪しました。

このほか県は、副知事を1人増加し2人体制とする条例改正案を県議会に追加提案しました。
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