リコール署名続く中…現職が来秋の町長選へ出馬表明 “異例の早さ”でけん制か 山梨・市川三郷町
リコールに向けた署名活動が行われている中、市川三郷町の遠藤浩町長は3日、来年秋に予定される町長選への立候補を表明しました。慣例より半年以上早い異例の表明で、リコールへのけん制との見方も出ています。
遠藤浩町長は3日開会した12月議会の冒頭で町の財政健全化策に触れ、「継続して推し進める必要がある」として来年秋の町長選に立候補する意向を明らかにしました。
市川三郷町 遠藤浩 町長
「持続可能な市川三郷町を築くため、明年10月に予定されている次期町長選に立候補する意思がある」
市川三郷町の現職町長は選挙がある年の夏の議会で立候補を表明することが慣例となっています。慣例より半年以上も早い出馬表明の裏には、署名が始まっているリコール活動をけん制する狙いがあるとみられます。
遠藤町長の支持者の1人は「リコールの住民投票で無駄な税金を使うなら、選挙で雌雄を決するべきだ」としています。
市川三郷町 遠藤浩 町長
「町民に向けて改革の考えを示す。その裏付けとしてこのタイミングで表明。議員職員町民一緒に考えてほしい」
一方で、リコールへの動きをけん制された形の反町長派はいら立ちを隠しませんでした。
反町長派 秋山豊彦町議
「リコール中の出馬なんて何を考えているか理解に苦しむ。リコールを真剣に捉えていない」
遠藤町長のリコールの是非を問う住民投票に向けた署名集めの期限は12月25日までです。