「知事の訴訟は威圧目的」訴え取り下げに被告の県議ら批判 対抗措置を検討へ 山梨

知事選期間中の投稿動画で名誉を傷つけられたとして長崎知事に訴えられた県議らが9日に会見を開き、訴えが取り下げられたことに関して「威圧目的のスラップ訴訟だった」と知事を批判しました。
会見したのは知事選で長崎知事の対立候補だった志村直毅県議や志村県議を支援した宮島雅展元甲府市長らです。
長崎知事はおととし1月の知事選の選挙期間中にアップロードされた動画の中で名誉を棄損されたとして、志村県議ら5人を相手取り損害賠償を求めて訴えを起こしましたが、3月になり訴えを取り下げました。
志村県議らは長崎知事の訴えは勝つ見込みがなく口封じや威圧を目的とした、いわゆる「スラップ訴訟」だったと批判。裁判が東京地裁から県民の目に触れやすい甲府地裁に移送されたため、あわてて取り下げたのではないかと指摘しました。
乙黒泰樹 元県議
「反論の場さえ与えられなくなったことに違和感を感じる。レッテルを張られたままこれを晴らす場がない状況」
志村直毅 県議
「スラップ訴訟が横行すれば社会にとって重要な発言や批判が封じられる危険がある。自由な発言が萎縮する事態は許されない」
志村県議は「今回の訴訟でイメージの低下を招いた」などとして、反訴を含む対抗措置を検討するとしています。