ドンキ「ウクライナ避難民受け入れ」へ 支援の輪広がる…募金箱を設置する飲食店も
ロシアがウクライナへの侵攻を止めない中、ウクライナから近隣諸国に避難した人は100万人となりました。ドン・キホーテを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは3日、ウクライナからの避難民100世帯を受け入れると発表しました。支援の輪は飲食店にも広がり、ウクライナ大使館へ寄付するため募金箱を設置したお店もありました。
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3日午後、漫画家の一本木蛮さんが見せてくれたのは、ウクライナ人の漫画家・ナタリアさんと一緒に写っている写真。
漫画家 一本木蛮さん
「(ウクライナは)日本とすごく仲良くしてくださってる親日国なんですよね」
実は、このナタリアさんが作者のファンタジー漫画が、外務省創設の日本国際漫画賞で優秀賞に選ばれました。授賞式は4日の予定で、ナタリアさんはウクライナからリモートで参加する予定でした。しかし、「しばらく音信不通になった」といいます。そして――
漫画家 一本木蛮さん
「(きのう)外務省に『授賞式出られない』っていう連絡が入ったっていう。なんでかなって、すごく不安になって、けがをしているかな、大丈夫かなって」
その後、一本木さんに、ナタリアさんから次のメッセージが届いたといいます。
漫画家 一本木蛮さん
「一応『kind of safe』って、一応安全っていう」
ナタリアさんがウクライナにいるということは分かったものの、今後の身の安全を心配していました。
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ロシアがウクライナへの侵攻を止めない中、国連難民高等弁務官事務所(=UNHCR)によると、近隣諸国に避難した人は100万人となりました。岸田首相は2日夜、ウクライナ国外に避難した人々を日本国内に受け入れる方針を明らかにしました。
これを受けて、ドン・キホーテを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは3日、ウクライナからの避難民100世帯を受け入れると発表しました。住宅の確保や金銭的支援、生活面へのサポートを行うほか、ドン・キホーテをはじめとする全国の店舗での就業などを検討しているということです。
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支援の輪は、飲食店にも広がっています。
東京・渋谷区の「ベトラーヴ・ビストロ・ジロー」で、お客さんたちが食べていたいたのは「ボルシチ」。お店によると「ウクライナ発祥の郷土料理」だといいます。実は、以前キエフの在ウクライナ日本大使館で公邸料理人を務めたシェフのお店です。
元在ウクライナ日本大使館・公邸料理人 飯島二郎シェフ
「第二の故郷だと感じています。あんなに優しい人たちが、こんな目にあうのは本当に耐えがたい」
「ベトラーヴ・ビストロ・ジロー」では、“ウクライナの力になりたい”と2日から、ウクライナ大使館へ寄付するための募金箱を設置しました。また、今後売り上げの一部も寄付する予定だということです。