両陛下、インドネシアで国賓としての歓迎行事に 皇后さまも笑顔で交流
インドネシア訪問中の天皇皇后両陛下は19日、お二人そろって国賓としての歓迎行事に臨まれました。現地ジャカルタから笛吹雅子記者の報告です。
ジャカルタ市内は先ほどから雷雨になり、ホテル内からお伝えします。ここインドネシアで本格的に令和の国際親善が動き出したのを感じています。
天皇皇后両陛下にとって初めての国賓としての訪問。体調を考慮して18日の外出を控えた皇后さまが、積極的に交流しようとされている笑顔が印象的でした。
天皇皇后両陛下は19日、ジョコ大統領が執務を行うボゴール宮殿で、初めて国賓としての歓迎行事に出席されました。お二人そろっての外国親善訪問は21年ぶりとなります。その後、ボゴール宮殿内で大統領夫妻と植樹式に臨み、「マラッカジンコウ」の苗木を植えられました。
さらに、この日は、急きょ大統領夫妻が宮殿に隣接するボゴール植物園へ両陛下を案内することになり、ジョコ大統領自らがカートのハンドルを握って広大な敷地内を案内すると、両陛下は、にこやかに美しい緑をごらんになっていました。
ジョコ大統領はサプライズ好きと言われているそうで、両陛下をもてなしたいという気持ちを感じました。
その後、陛下は即興でスピーチをされました。
天皇陛下
「今後、両国の若い人々の交流により、この両国間の友好親善がいっそう発展することを心から願っております。テリマカシ(ありがとう)」
――Q.前日は陛下の視察に同行されなかった皇后さまのご様子はいかがでしたか?
皇后さまは、前日はホテルで体調を整えられていたということですが、この日は、大統領夫妻によく話しかけ、笑顔で交流されていました。要所要所で陛下をフォローされている姿も見られ、国際舞台での強さを感じました。
19日夜は日本とゆかりのあるインドネシアの人たちとの懇談も予定されています。