大気中のCO2を直接回収の米企業と契約 全日空
全日空は脱炭素化に向け、大気中の二酸化炭素を直接回収する技術開発に取り組むアメリカ企業と契約したと発表しました。
航空業界では、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目標としていますが、代替燃料であるSAFの製造や、供給が追いついていないのが現状です。
脱炭素化を進めるため、全日空はDAC(ダイレクト・エア・キャプチャ)と呼ばれる大気中の二酸化炭素を直接回収する技術開発に取り組む、アメリカの「1PointFive」社と契約を締結したと発表しました。
「1PointFive」社が2025年からテキサス州で稼働予定のプラントで二酸化炭素を回収し除去した分を、全日空がクレジットとして購入し排出量を相殺するという仕組みです。
全日空は、2025年から3年間で合計3万トン以上の炭素除去クレジットを調達するということです。
全日空は、「脱炭素化を実現するため、新技術の開拓や手段の多様化に積極的に取り組んでいく」としています。