“我が家の味”消える?──「料理が面倒」40代は73% SNS「夜帰宅してから作るのはしんどすぎる」【#みんなのギモン】
そこで今回の#みんなのギモンでは、「我が家の味がなくなる?」をテーマに解説します。
猪子華・日本テレビ社会部記者
「お父さんやお母さんなど、家族が作るような『我が家の味』が、だんだんなくなってきているというデータがあります。電通食生活ラボが、物価高騰などを踏まえて食生活への意識を調査しました(『食生活に関する生活者調査2024』、全国の15~79歳1300人に調査)」
「我が家の味があると考える人は2022年に15.9%でしたが、今年は12.1%と毎年減少しています。我が家の味というと、どんな料理を思い浮かべますか?」
桐谷美玲キャスター
「ハンバーグですね。タネに水分を多めに入れますが、それが祖母から母に、母から私に伝わっています」
鈴江奈々アナウンサー
「代々つなぐ味があるんですね。私としては我が家の味にしたいと思ってギョーザを一生懸命作っているんです。タネに肉汁がいっぱい出るように鶏がらスープをしみ込ませて、寝かせておくのが一工夫ですね」
猪子記者
「帰省で思い出す『おふくろの味』のランキングもあります。小売業向けのデータ分析をしている会社『データコム』が今年7月、450人に調査しました。5位は煮物、4位は卵焼き・から揚げなど定番のものが並んでいます。上位は何でしょうか?」
桐谷キャスター
「家庭の味といえば肉じゃがとか?」
忽滑谷こころアナウンサー
「お味噌汁でしょうか。いろんな味があるんじゃないかなと思います」
猪子記者
「3位は肉じゃが、2位はカレー、1位はみそ汁でした」
森圭介アナウンサー
「カレーはルーの配分とか野菜のゴロゴロ感は家によって(違うかもしれません)」
鈴江アナウンサー
「隠し味を入れることもありますよね」
忽滑谷アナウンサー
「みそ汁でいうと私の母は一時期、味噌を自分で1年分作っていたので、家庭によって味は違うのかなと納得です」
猪子記者
「電通食生活ラボの意識調査では、料理をするのを面倒に感じる人、どちらかというと面倒に感じる人は62.8%に上っています」
鈴江アナウンサー
「いろんなことをしなきゃと思う中での料理。作っている時は楽しいんですけど、片付けるのがちょっと…」
桐谷キャスター
「片付けるのもそうですし、献立を決めるのが…。作るのは楽しいんですよ」
猪子記者
「SNSでも『メニュー考えて作り始めるまでが面倒』『片付けが面倒』『夜帰宅してから作るのはしんどすぎる』といった声が聞かれました。私もメニューを考えるのは面倒だなと思います。たくさん作って何日も連続で出したくなるタイプです」
桐谷キャスター
「たくさん作れば何食か分にできますし、それもすごくいいと思います。例えばカレーなら、カレー食べて、カレーうどん食べて、焼きカレー食べて、といったアレンジができるのもいいですね」
鈴江アナウンサー
「ちょっとずつ“味変”もして…」
森アナウンサー
「同じものを食べたい人と嫌な人がいますよね」
桐谷キャスター
「私は変えたいです」
鈴江アナウンサー
「(桐谷キャスターと)同じく」
忽滑谷アナウンサー
「私は同じもので大丈夫です」
森アナウンサー
「私も大丈夫です。人によって変わりますね」
猪子記者
「私も大丈夫です。(同じ意識調査で)料理をするのを面倒に感じている人を年代別に見てみると、最も多いのが40代。73%が面倒に感じているといいます」
「調査担当者に背景を聞くと、『働く世代はコロナ禍を経て出社する頻度がだんだんと高くなっている中で、買い物や料理に割く時間が限られていること、さらに物価が高騰してこれまでよく購入していた好みの食材を買いづらくなっていることから、面倒に感じているのではないか』ということです」
「また、料理を簡単に済ませたい気持ちが高まるなどして、『我が家の味』が減少傾向にあるのではないかとのことです」
鈴江アナウンサー
「まさに40代です。寝るまでの2時間の間に、子どもがわーっと動き回っている中で料理・片付け・風呂・掃除・洗濯のようなものが矢継ぎ早にやってくると、『はあ…』というため息しか出てこないことがありますよね」
森アナウンサー
「40代になると子育てと重なる方も多いので(数字が)突出しているのかなという感じはしますね」
猪子記者
「我が家の味でないものが何品か入っていてもいいのでは、と思うことがあるでしょうが、神奈川県で展開するスーパー『スズキヤ』では年々総菜の売り上げが伸びています。焼き魚のバリエーションを増やすなど総菜を強化しています(取り扱いのない店舗もあり)」
「東京都内のスーパー『BLANDEオリナス錦糸町店』では、アプリで注文するとできたてのコロッケや焼き魚を受け取れるサービスに力を入れています」
鈴江アナウンサー
「そういったものの力を借りて、楽しい食卓にしたいですね」
猪子記者
「時間がない忙しい中でも、頼れるものに頼りつつも、やはり我が家の味がなくなってしまうというのも寂しく感じますよね。たまにはこだわれるような、心の余裕も持ちたいなと思います」
(2024年11月13日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
【みんなのギモン】
身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)