辺野古埋め立て設計変更巡る裁判 沖縄県の控訴棄却 福岡高裁那覇支部
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先となる名護市辺野古の埋め立て工事の設計変更を巡る裁判で、二審の福岡高裁那覇支部は、沖縄県の訴えを退けました。
この裁判は、辺野古の工事の設計変更の申請を不承認とした沖縄県の処分を国土交通大臣が「裁決」で取り消したのは違法だとして、沖縄県が行政事件訴訟法に基づいて、国を訴えたものです。
一審の那覇地裁が、沖縄県には「訴訟を提起する適格がない」として訴えを却下したことから、県側が控訴していました。
福岡高裁那覇支部は2日の判決で、一審と同様に沖縄県の原告適格性を否定し、「訴えは不適法」だとして県の控訴を棄却しました。
辺野古の設計変更申請の承認を巡り、沖縄県と国が争ったほかの裁判では、これまでにすべて、沖縄県側の敗訴が確定していて、この裁判が唯一、係争中でした。
沖縄県は上告を検討します。