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会社社長が約3億円の詐欺被害 会社は倒産 被害額は神奈川県内で過去最大

2025年2月17日 18:13
会社社長が約3億円の詐欺被害 会社は倒産 被害額は神奈川県内で過去最大
磯子警察署

横浜市に住む会社社長の男性が、およそ3億2000万円をだまし取られていたことが分かりました。

警察によりますと、去年1月から6月にかけて、横浜市磯子区で貸倉庫の会社を営む男性社長(50代)のもとへ、NTTファイナンスや保険協会の職員を名乗る男から電話があり、「あなたの携帯電話がランサムウエアに感染しサイバー攻撃に使われた。多大な被害を賠償する必要がある」「供託金を宅配で送れば保証の対応ができる」などとウソを言われました。

男性は、自身の会社の土地や建物を売却するなどして現金を用意し、銀行口座へ振り込んだり、段ボールで郵送するなどしておよそ3億2000万円をだまし取られたということです。これにより、男性が営む会社は経営が立ち行かなくなり、現在、破産手続きを始めているということです。

さらに送金を求められた男性は、去年7月、保険協会の職員と名乗る男から「カネをおろす仕事くらいできるだろ」などと言われ、他県で起きた不正アクセス事件に加担させられていました。男性は、ネットバンキングへの不正アクセスによる被害金が自分の口座に入金されると、それを引き出して段ボールで郵送する「回収役」を務めたということです。

警察によりますと、神奈川県内で発生した特殊詐欺事件としては、記録が残っているなかで過去最大の被害額だということです。

最終更新日:2025年2月17日 18:52
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