大雪で立ち往生 「一酸化炭素中毒」に注意
■年末年始「大雪」も…道路状況は
小野高弘・日本テレビ解説委員
「(日本気象協会「tenki.jp」の道路影響予測によると)北海道から東海までの東日本は28日、積雪や視界不良、路面凍結のため、車が立ち往生するリスクが高くなっています。29日と30日も、北海道・東北・北陸ではリスクの高い状態が続きます」
「西日本でも、広い範囲で注意が必要です。31日から1月1日にかけて再び寒波がやってきて、日本海側を中心に広い範囲で大雪になる恐れがあるといいます」
有働由美子キャスター
「(車は)控えた方がいいのかなと思いますが、どうしても移動で車を使わないといけなくなった時、もし立ち往生したら、どういうことに気を付けるとよいでしょうか?」
■マフラーに雪…一酸化炭素中毒の恐れ
小野委員
「一番気を付けるべきは、一酸化炭素中毒です。車の排気口、マフラーが雪で埋まってしまうと、排気ガスが車内に逆流して一酸化炭素中毒になります」
「日本自動車連盟(JAF)に聞きました。雪でマフラーが詰まると、15分ほどで頭痛とめまいがします。窓を5センチ開けておくと中毒にはなりにくいものの、40分たつと頭痛やめまいが起きる可能性があります。マフラーの周りの除雪が大事です」
■除雪できない場合は?
「(ガソリン車で除雪しきれない場合、エンジンを切った)寒い車内で過ごすために、防寒着を用意しておかないといけません。雪の中でも作業ができるように、スキーウェアや防水タイプのものがいいでしょう」
「最近は電気自動車(EV)に乗る人も増えています。排ガスがなく一酸化炭素中毒はありませんが、気を付けるべきはエアコンです」
「エアコンはとても電気を食うので、長時間つけっぱなしにするとバッテリーの減りが早くなって、走れる距離も短くなります。暖を取るなら、電気毛布をつないで使うと、バッテリーの減りも少なくなります」
■車内に載せておくべき物は?
小野委員
「さらに、車には除雪のためのスコップやシャベル、水や食料や簡易トイレも載せておくといいでしょう」
有働キャスター
「お出かけになる方は十分に気象情報を見て、車を使うかどうか判断していただきたいです。いざという時を想定して、車に乗る場合はしっかりと準備をしてお出かけください」
(12月27日『news zero』より)