新型コロナウイルスの感染急拡大に対し、末松文部科学相は１１日の会見で、改めて「全国一斉の臨時休校は求めない」とした上で、対面授業とオンライン授業を組み合わせ、学びが継続できるよう準備を進めると述べました。

末松文科相は、感染が急拡大する中での学びの保障について、「基本的な感染予防策を徹底するとともに、感染状況に応じて時差登校や分散登校も行いながら、対面授業とオンライン授業の組み合わせにより、学びの継続を図ることが大変重要だ」と述べました。

その上で、「国から全国一斉の臨時休校は求めない」として、学校で感染者が出た場合には、学校設置者が濃厚接触者の特定や臨時休校の判断を適切にするよう、去年８月に策定したガイドラインを再度周知するとしました。

また、臨時休校に備え、ＩＣＴ端末を最大限活用したオンライン学習体制の整備と準備を進めると述べました。具体的には、ＩＣＴ端末の持ち帰り学習をどの学校でも行えるよう教育委員会などに対して指導・サポートを行う、臨時休校などの非常時に端末を持ち帰り学習する準備ができているか１月中に全国の公立小中学校の取り組み状況を総点検する、高校でも１人１台端末の整備の加速を要請する、などとしています。