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“まん延防止”適用決定 生活への影響は…

2022年1月19日 21:30
“まん延防止”適用決定 生活への影響は…

19日、全国で新たに確認された新型コロナウイルス感染者数が4万人を超えました。政府は東京など1都12県について、まん延防止等重点措置を適用することを決定しました。外食や交通機関など生活には、どのような影響がでるのでしょうか。

   ◇

19日、東京で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数は7377人。第5波を大きく上回り過去最多となりました。

20代女性
「過去最多なんだ、と思いました」

10代女性
「多いです。怖いです」

20代学生
「友達も家族で感染とか聞いたりするので、外出控えようとか、怖い気持ちになる」

全国でも過去最多が相次ぎ、大阪では6101人が感染。さらに兵庫県では2514人、愛知県では2881人など、25都道府県で過去最多の感染者数を確認。全国の新規感染者は、2日続けて過去最多更新しました。

政府は19日、東京、千葉、神奈川など1都12県について、まん延防止等重点措置の適用を決定しました。期間は21日から来月13日までとなっています。

   ◇

“まん延防止”措置の感染対策の1つ、酒の提供について、クラフトビールが自慢の都の認証店は選択を迫られていました。

関係者によると、東京都は認証店に2つの選択肢を用意しています。1つは酒類の提供を午後8時までとして、午後9時までの時短営業。もう1つは、酒類は終日提供せず、午後8時までの時短営業です。協力金については、2つの選択肢に差をつける案を軸に検討しているということです。

店の決断は──

よなよなビアワークス新宿東口店 勝田尚樹支配人
「アルコールの提供は、継続して行っていきたいと考えています」

コロナ前の9割くらいまで回復していたという客足は、感染者の急増をうけ、予約のキャンセルが相次ぎ、4割ほどにまで減少。“まん延防止”の要請には従うといいますが、本音は──

よなよなビアワークス新宿東口店 勝田尚樹支配人
「これでさらに1か月延長となると、ビールを廃棄せざるを得ないという状況になる。私どもとしては、延長してほしくないという本音があります」

また、14の飲食店団体が集まり設立した「日本飲食団体連合会」は──

日本飲食団体連合会 佐藤裕久副会長
「一人でやっていらっしゃる店と、数十人のスタッフを抱えているお店がほぼ同じ金額しか補助金がなかった場合、それはフェアなことなのでしょうか」

“科学的な根拠に基づき、飲食業界の実態に合った支援策”を政府に求めました。

   ◇

感染対策とともに求められるのが、社会活動を継続するための取り組みです。

山際経済再生相
「経済社会活動が継続できるように取り組むことが、重要であると考えております」

都営地下鉄などを運行する東京都交通局では、運行本数を守るため──

東京都交通局・安全対策推進課 野澤正幸課長
「昨今の感染拡大状況に鑑みまして、職場の同僚との会食を控えるよう指示しています」

乗務員の感染対策として、休憩室でのソーシャルディスタンスの確保や、手洗い場の蛇口を直接触らないようにするなど工夫もしています。さらに──

東京都交通局・安全対策推進課 野澤正幸課長
「職員の40%が出勤できなくなった場合を想定しまして、継続する業務の一時休止・延期する業務を定めています」

職員の4割が休んでもできる限り運行本数を維持し、都民の足を確保する対策を準備するなど、社会活動を支える考えです。

   ◇

かつてないスピードでの感染者の増加に医療現場は、どうなっているのでしょうか。

19日現在、14人のコロナ患者が入院している東京・八王子市の「東京医科大学八王子医療センター」では──

医師
「熱はどうかしら。熱は下がりました?」

ワクチン2回接種済みでコロナに感染した70代の女性。

医師
「家族みなさんは大丈夫?」

70代女性
「いいえ。娘が一番先(に感染した)。日曜日の日に少し家で、娘夫婦と1時間くらいしゃべっていたかな」

医師
「その時マスクしていなかった?」

70代女性
「していなかった」

医師
「そうよね」

訪ねてきた娘夫婦とマスクなしで会話した後、娘の感染が確認され、その後、70代女性も感染が確認されたといいます。家族との会話など、当たり前の生活の中にすでに感染リスクが。

この病院では、今年に入ってから毎日、入院の依頼が来ているといいます。17日、東京都からの要請で、一時縮小していたコロナ病床をおよそ30床増やすため、医療機器などの引っ越しが行われました。19日現在は、コロナの病床にまだ空きはありますが、コロナ以外の一般診療への影響はすでに出ているといいます。

新型コロナ診療を担当 東京医科大学八王子医療センター・笹尾怜子医師
「一般の病床を減らして運用しているので、通常だったら入院が必要な、コロナ以外の患者さんが入院できないとか、救急車の受け入れを断らざるを得ないという状況が起きているので、第5波の時のような医療崩壊がもうすでに来ていると思っている」

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