現職・渡具知氏が再選確実 名護市長選
アメリカ軍普天間基地の移設問題を大きな争点とした沖縄県・名護市の市長選挙は、政権与党が支援した現職の渡具知武豊氏が、移設反対を訴えた新人を破って再選を確実にしました。
当選を確実にした渡具知氏は、選挙戦では、政府の進める普天間基地の辺野古への移設について「国と県の係争を見守る」として、前回の選挙に続き移設への賛否の明言を避けました。
一方で渡具知氏は、アメリカ軍基地の移設を受け入れた自治体を対象とする再編交付金を活用した子どもの医療費や給食費、保育料の無償化など、1期4年の実績を強調しました。
これに対し、落選が確実となった新人で前市議の岸本洋平氏は、玉城知事と県政与党などから全面的な支援をうけ、父親で元市長だった故・岸本建男氏の知名度も生かして「辺野古移設反対」を訴えましたが、及びませんでした。
選挙結果は、辺野古移設の行方や、今年秋の沖縄県知事選挙にも影響を及ぼしそうです。