「伊方原発」運転差し止め 原告の請求棄却 運転差し止め集団訴訟で初の判決 大分地裁
愛媛県にある伊方原発の3号機について、500人以上の大分県民が運転差し止めを求めている裁判で、大分地裁は7日午後、原告の請求を棄却しました。同様の集団訴訟は大分を含め全国4つの地裁で行われていますが、判決が言い渡されたのは大分が初めてです。
この裁判は2016年に、愛媛県にある四国電力の伊方原発3号機の運転差し止めを求めて、大分県内に住む人たちが起こしたものです。
伊方原発は大分市から最短でおよそ45キロの場所に位置していて、裁判では、地震と火山の噴火に対する安全性が最大の争点となっていました。
地震について原告側は、「三次元探査をしておらず、活断層の存在を正確に把握していない」と主張。一方、四国電力側は「十分な調査を行っていて、三次元探査は必要ない」などと主張。火山に関しては、阿蘇山が噴火した場合の規模について争われていました。
そして7日午後2時過ぎ、大分地裁は原告の請求を棄却しました。
同様の集団訴訟は大分を含め全国4つの地裁で行われていますが、判決が言い渡されたのは大分が初めてです。