「ミズノ」「ワコール」の偽広告、被害相談相次ぐ…SNS中心に広がる
「ミズノ」と「ワコール」のブランドロゴが表示された偽の広告をめぐり、だまされて注文した人からの被害相談が相次いでいるとして、消費者庁が注意を呼びかけています。
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「+8.0℃の発熱効果」をうたうインナーの広告。左上には、衣料品メーカー「ワコール」のロゴがあり一見、ワコールの商品かのように見えますが、実は全く関係のない偽物の広告です。
こうした偽広告は、スポーツ用品メーカー「ミズノ」のロゴを使ったものもあります。こちらは、「50%オフ」と大幅な値下げをしているかのような表示がされています。
21日、消費者庁がこうした偽広告に注意するよう呼びかけたのです。
消費者庁によると、「ミズノ」や「ワコール」のロゴが表示された偽広告のリンクを押すと、偽の販売サイトに移行。そこで商品を注文すると、ブランドのものではない生地の薄い商品が届いたなどの相談が相次いでいるということです。
偽広告は、インスタグラムやフェイスブックなどのSNSを中心に広がっていて、去年4月から今年10月末までに相談が1277件確認されたといいます。
人気ブランドのロゴを悪用した偽広告を街の人に見てもらいました。
――おかしいと思う点はある?
「え…ないです」
――(おかしな点は)見つからない?
「ロゴを見てしまいました。『ワコール』と『ミズノ』だったので、本物かなって思っちゃいました」
別の2人組も…
「えー…(おかしな点は)あるかな? ブランド名があると、すごい信ぴょう性が高いなって思う」
――SNS見ていて(偽広告に)出会う?
「見てるかもしれない。でも多分気づいていない」
見分けがつかないという声が多く聞かれました。
消費者庁は、偽物と見抜くポイントとして、偽広告から誘導されたサイトで、特別に安価であることを強調していないか、支払い方法が限定的ではないか、不自然な日本語ではないか、などを確認するよう呼びかけています。
また、ロゴを悪用されたミズノとワコールも、ホームページで注意を呼びかけています。
(12月21日放送『news zero』より)