ネットバンキング不正送金被害 上半期だけで2322件、過去最多に 被害額は約30億円
警察庁は、インターネットバンキングでの不正送金の被害が今年上半期だけで2322件にのぼり、年間の最多件数を上回って2012年の統計開始以来、過去最悪になったと発表しました。被害額はおよそ30億円で、上半期としては過去最悪となっています。
「不正アクセスを検知したので口座を解約します」などと書かれたメールから偽のサイトに誘い込み、口座のIDやパスワードなどを抜き取るフィッシングと呼ばれる手口が多く、ネット銀行が狙われるケースが多くなっているということです。
警察庁はフィッシングメールが非常に精巧になり、判別がつきづらいとして注意を呼びかけています。
また警察庁は日本で起きたフィッシング詐欺事件でインドネシア警察と国際共同捜査を行い、インドネシア警察が現地に住むデア・カリスナ容疑者を逮捕したと発表しました。
「16SHOP」と呼ばれるフィッシングツールを使って不正に入手したクレジットカード情報でノートパソコンをだましとった疑いなどがもたれています。
フィッシングに関する事件で国外にいる容疑者を国際共同捜査で検挙したのは初めてだということです。