愛媛と岡山の山火事、延焼続く 迫る炎、建物に“飛び火”か…愛媛では避難指示を大幅拡大 宮崎市でも発生
愛媛県と岡山県で発生した山火事。3日目の25日も炎は燃え続けています。さらに25日午前中、宮崎県でも山火事が発生しました。消火活動が続いています。
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山火事は25日も。
河合皓稀アナウンサー(テレビ宮崎)
「煙、そして炎も確認できます」
現場は宮崎市。つい先ほど近隣の70世帯に避難指示が出されました。鎮火の見通しは立っていません。
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いま全国で相次ぐ山火事。愛媛県今治市では…
記者(25日午前8時ごろ)
「うわ、めっちゃ燃えてる」
25日で山火事3日目です。記者が現場近くの国道を車で移動していると…
記者(25日午後1時半ごろ)
「やばいってこれ。やばい、これやばい」
国道すぐそばまで迫る炎に遭遇。煙があたりに立ちこめ視界も悪くなっています。記者は危険と判断し、引き返しました。
火の手はさらに…
──あれは家ですか?
地域の住民(25日午後4時半ごろ)
「家です。家というか倉庫」
──火の粉は飛んできていた?
地域の住民
「灰はだいぶ落ちてきていた」
山からの“飛び火”でしょうか、初めて建物が燃える被害が確認されました。
火が出たのは23日午後4時ごろ。約1時間後に撮影された映像には、激しく音をたて、道路に迫る炎が映っています。出火から約4時間後には、強風にあおられ炎が巨大化。
(23日午後8時ごろ)
「灰が飛んできてますよね」「目に入った、これやばいぞ」
愛媛県今治市で起きた山火事。当初燃えたのは高速道路近くのエリアで約61ヘクタール(※24日午前2時前時点)。2日目の24日は、どんどん西側へ延焼。そして25日になると、北の山に“飛び火”し、午前7時半ごろには約214ヘクタールが焼けたということです。
北側の上空から見てみても、2つの山から煙が。3時間ほどたつと、多く、濃くなった煙。炎は激しさを増しています。懸命な消火活動が続きますが…
記者(25日)
「火が上がりました。住宅の奥で火柱が確認できます」
いまも鎮圧の見通しは立っていません。今治市は午後3時ごろ、避難指示エリアを拡大し、隣接する西条市とあわせて3220人に避難指示が出ています。
避難者(44)
「不安というか、心配が一番大きい」
避難者(9)
「早く家に戻りたい」
同じく発生3日目となる、岡山市南区で起きた山火事。
岡坂正典記者(西日本放送)午前8時すぎ
「火事の現場からは白い煙が上がっています」
発生から現在、50時間以上。
住民
「夜の山の方がまだ火が見えるところがあったので、不安で過ごしました。煙がすごくて家の中もずっと煙たい状態なので、早く鎮圧してほしい」
これまでに約311ヘクタールが焼け、延焼が続いています。
(3月25日午後5時45分ごろ放送『news every.』より)