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家族の承諾で初の脳死判定、臓器移植へ

2010年8月9日 19:32
家族の承諾で初の脳死判定、臓器移植へ

 千葉県内の病院で9日、ドナーカードを持っていない20歳代の男性患者が家族の承諾で脳死判定を受け、脳死と診断された。先月施行された新しい臓器移植法に基づき脳死と判定されたのは初めて。

 日本臓器移植ネットワークによると、脳死と判定されたのは千葉県内の病院に入院する男性患者。男性は交通事故で入院し、ドナーカードは持っていなかったが、家族に「万が一の時には臓器を提供してほしい」と話していたため、家族の承諾で脳死判定が行われ、9日正午前、脳死と診断された。男性の心臓、肺、肝臓、腎臓、すい臓は5人の患者に移植される見通し。

 新しい臓器移植法は先月施行され、本人の書面による意思表示がなくても家族の承諾で臓器提供ができるようになった。新しい法律に基づく脳死判定は今回が初めて。