×

汚染された稲わら与えた牛42頭出荷 福島

2011年7月14日 22:50
汚染された稲わら与えた牛42頭出荷 福島

 国の暫定規制値を超える高い濃度の放射性物質を含んだ稲わらを与えられていた牛42頭が、福島県内から関東などに出荷されていたことがわかった。

 高い濃度の放射性物質を含む稲わらを餌として牛に与えていたのは、福島・浅川町の肉用牛飼育農家。福島県が13日に稲わらの放射線量を測定したところ、国の暫定規制値を超える一キロ当たり最大で9万7000ベクレルの放射性セシウムが検出されたという。この農家では、4月8日から今月6日までに、東京、横浜、千葉、仙台の食肉処理場に計42頭を出荷していた。すでにスーパーなどで販売され、ほとんどが消費されたとみられる。

 県では、現在行っている緊急の立ち入り調査が終わるまで、県内の肉牛農家4000戸に牛の出荷と移動の自粛を要請した。

一緒に見られているニュース