大飯原発1号機の原子炉を停止 装置不具合
定期検査中の福井・大飯原子力発電所1号機で、装置の一部に不具合が見つかり、「関西電力」は16日午後、原因究明のため、原子炉を停止した。
関西電力によると、大飯原発1号機は15日夜、緊急時に炉心を冷やすためのタンクで圧力低下を示す警報が鳴った。タンクに窒素を補給したところ、圧力はすぐに正常の値に戻り、外観の点検でも異常は認められなかった。
関西電力では詳しい原因を調査するため、16日午後から出力を下げる作業を始め、16日午後8時53分に原子炉を停止した。
大飯原発1号機は現在定期検査中で、調整運転を続けていたが、トラブルを受けて、県は「原因究明を終えただけで再起動できるとは考えていない」との立場を示していて、長期間の運転停止は避けられない見通し。