辺野古で昼過ぎに工事始まる 米軍普天間基地の移転先
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移転先となる名護市辺野古で、防衛省は10日昼過ぎ、大浦湾側の海の埋め立てに向け、工事を始めました。現地から中継です。
私はいま、名護市の大浦湾を望む高台から、辺野古崎の北側の海を見ています。沖合に停泊している石材を積んだ船の上で作業が続いています。
10日正午過ぎ、この船の上の石材を2台のパワーショベルが海に投下し、工事が開始されました。
この場所には、海上ヤードが設置され、護岸の建設に使用するコンクリート製の構造物「ケーソン」の仮置き場として使用される見込みです。
国は今後、9年以上かけて、護岸の建設や軟弱な地盤の改良工事を行い、埋め立てを進める計画です。
大浦湾側の工事をめぐっては、国が申請した設計の変更を沖縄県が承認せず、国は先月28日、県に代わって設計変更を承認する「代執行」を行って、工事が開始できる状況となっていました。
沖縄県は「代執行」を認めた高裁判決を不服として、最高裁へ上告していて、工事の開始でさらに反発を強めるものとみられます。