関東で35℃超“猛暑日”に… 「突然ふらついて…」熱中症の搬送も相次ぐ
20日、千葉市では35.7℃と今月に入って初めての「猛暑日」となるなど、関東は厳しい暑さとなりました。熱中症の搬送も相次いでいて、警戒が必要です。
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20日、千葉県の市原市牛久と千葉市は、最高気温がともに35.7℃と、沖縄よりも暑い場所となりました。千葉市では、今月に入って初めての「猛暑日」となりました。
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久しぶりに“夏本番”の暑さに見舞われた関東では、熱中症の搬送も相次ぎました。
“日本一暑い町”をうたう埼玉・熊谷市では、最高気温が34.2℃となる中、「熊谷うちわ祭り」が20日から開催されました。
熊谷市民
「暑さで溶けそうです。汗だくで化粧が落ちちゃいます」
「マスクを外したいぐらい。水分とらないと、熱中症になっちゃうので」
その熊谷市にある救急病院では20日午後、ショッピングセンターで意識もうろうとした状態で倒れていた60代の男性が救急搬送されました。熱中症の疑いがあり、医師が点滴を打つと回復しましたが、本人は「突然ふらついて倒れた」と話しているということです。
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東京都心は、最高気温34.5℃と猛暑日一歩手前の暑さに見舞われました。
こうした中、東京・稲城市にあるよみうりランドの“心配り”が、ネットでも話題となっています。それは、エアコンがない観覧車内の温度表示です。観覧車内の温度が35℃という表示をみた人は――
「やばいですよね。今からサウナに入りに行くのかなと」』
エアコンがない観覧車内の温度表示です。乗車前にも最終確認をします。
「中の温度35℃近いですけど、大丈夫ですか?」
「はい」
35℃の中で1周13分、その反応は――
「案外涼しくない?」
「マスクなければ全然いける」
「すきま風」
意外に大丈夫だったという人もいれば――
「あっち~、このとおり暑いです」
とはいえ、暑さを覚悟できるため――
観覧車に乗った客
「熱中症になるかどうか危ないから、そういうふうに書いてあれば、リスク回避にはなるかな。ありがたいよね」
ネットでも、「先に言ってくれるだけありがたい」と話題になっています。
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東京では20日、夏恒例のイベント「猛暑対策展」が開催中です。今年の注目は、街中でも使えそうな“着るエアコン”です。
富士通ゼネラル・ウエアラブル事業部 沼上理さん
「身につけるエアコン、コモドギアと申します」
首につけるタイプの“エアコン”を装着してサーモカメラで見てみると、肌が露出している腕やおでこは高温を示す真っ赤でしたが、首回りは温度が低いことを示す青色になっていました。
ほかにも、冷却ファンが搭載されたスタイリッシュなジャケットなど、夏のレジャーなどに使える商品が展示されています。