台風発生の可能性「今後の注意点」とは? 村上なつみ気象予報士が解説
今後、熱帯低気圧は台風に発達し、13日にも東海から関東に接近する見込みです。警報級の激しい雨になるおそれがあり、海・山へのレジャーは要注意です。村上なつみ気象予報士が、今後の注意点について詳しく解説します。
■関東・東海に台風接近の見込み 注意すべきポイントとは?
有働由美子キャスター
「今後、熱帯低気圧は台風に発達し、13日に東海から関東にかなり近づく見込みです。村上さん、特に注意すべき点は何でしょうか?」
村上なつみ気象予報士
「今回の台風で特に注意が必要なのが、大雨です。雨雲の動きを見ると、台風の接近に伴って、関東や東海では12日から13日にかけて、警報級の激しい雨になるおそれがあります。さらに、東北にある前線も南下してくるため、中国地方から東北にかけ広範囲に大雨が降る予想です」
「地域ごとに警戒が必要な期間は、前線の影響で北海道や東北では、11日夜から12日昼ごろまでが1番のピークで、特に東北では13日まで警戒が必要です。東海では、しめった空気の影響で11日夜から、さらに台風が接近する13日には関東でも警戒が必要です」
■「お盆休み」海・山へのレジャー“要注意”
有働
「これから、山や海に出かけようという方もいらっしゃると思いますが、注意することは?」
村上気象予報士
「13日、関東では波の高さが5メートルの予想となっていて、大荒れになるおそれがあります。海には決して近づかないようにしてください。また、台風が近づく前や過ぎ去った後も、波が高い予想なので、注意してください」
「そして山は、そもそも天気が変わりやすいです。もしその場で雨が降っていなくても、山の上の方で降っていた場合は、急に川が増水するおそれもあります。予定の変更も検討してください」
有働
「この季節、雷も気になりますけど」
村上気象予報士
「そうです。山は雷雲が発達しやすいので、雷も注意が必要です」
有働
「今度の週末は、イベントもたくさんありますよね」
村上気象予報士
「そうですよね。台風が最も接近する13日、千葉市では『ROCK IN JAPAN FES.2022』、群馬県では『前橋花火大会』が予定されていますが、それぞれ12日午後までに、開催するか判断するとしています」
有働
「廣瀬さんは、お盆休みの天気を気にしていますか?」
廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「はい。僕のお盆は高校ラグビーの合宿が菅平であるので、そこに行こうと思っていますけど。台風の影響もそうですし、場合によっては、新幹線等が止まるかもしれないので、その対応も考えておかないといけないかなと思っていますね」
有働
「菅平辺りの天気は?」
村上気象予報士
「長野県は台風直撃の可能性は低いですが、大雨のおそれはありますので、注意してください」
「JR東日本、ANA・JALは、11日時点では運航に影響はないとしています。しかし、進路によっては影響が出る可能性もあるので、今後の情報に注意してください」
有働
「村上さんの話では、天気が変わりやすい所もあるとのことですので、出発前には必ず最新の情報をチェックしてください」
(8月11日放送『news zero』より)