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「今後も流行は継続」 国立感染症研究所・脇田所長、コロナ5類移行でも対策を「“第9波”は第8波より感染者多くなる可能性も」

2023年5月3日 17:57
「今後も流行は継続」 国立感染症研究所・脇田所長、コロナ5類移行でも対策を「“第9波”は第8波より感染者多くなる可能性も」

新型コロナウイルスの5類感染症へ移行を前に、国立感染症研究所の脇田所長が日本テレビの取材に応じ、「今後も流行は継続していく」として、感染者数の動向などを見ながら必要な感染対策をしてほしいなどと話しました。

今月8日から、新型コロナウイルスが季節性インフルエンザと同じ5類感染症に移行しますが、感染研の脇田隆字所長は日本テレビの取材に対し、今後の感染状況の見通しを次のように述べました。

国立感染症研究所・脇田隆字所長「第8波で新型コロナウイルス感染症の流行が終わるということではなくて、今後も流行が継続していくんですね。“第9波”になるかもしれませんが、どの程度のものになるかという予測が、なかなか専門家の先生方の間でも議論があるところで、第8波よりも感染者数が多くなる可能性もある」

また、イギリスなど欧米で感染の波が徐々に小さくなる現象が始まっている一方で、日本は、まだそこに至っていないと指摘しました。

国立感染症研究所・脇田隆字所長「多くの人が感染を繰り返して、ワクチンを打つこともあるが、免疫を獲得することによって(感染の波が)一定の所に落ち着いていく。日本もいずれ、そこに向かっていく可能性は高いだろうと考えていますが、それがいつ頃なのかというところは、まだちょっと見通せない。日本では、もう少し、やはり感染拡大していく可能性が高いということになろうかなと思います」

脇田所長は「今後は毎週金曜日に週1回公表される感染者数などの情報を見て、感染拡大時は、なるべく重症化リスクのある人を避けるような行動を取って、必要な感染対策を取ってほしい」としています。