旬の高級ブドウ「シャインマスカット」が被害に… 防犯カメラには“イノシシの集団”
秋の味覚が旬を迎えていますが、今シーズンは、果物などの盗難被害が相次いでいます。高級ブドウ「シャインマスカット」が被害にあった山梨市の農家は、対策として防犯カメラを設置していましたが、そこに映っていたのは“イノシシの集団”でした。
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山梨市の畑で実っているのは、高級ブドウの「シャインマスカット」です。今、旬を迎えている秋の味覚です。そこに姿を現したのは、親子とみられるイノシシの集団です。袋がかけられたシャインマスカットに飛びつき、揺すりながら実を落とし、集団で食いつく様子が防犯カメラに捉えられていました。
被害を受けた農家によると、一夜にして、約70房のシャインマスカットが食い荒らされたということです。
今シーズンは、果物などの盗難被害が相次いでいます。この農家でも防犯カメラを設置するなど対策を強化していましたが、動物による被害は想定していなかったといいます。
被害にあった農家
「携帯電話に、防犯カメラの連絡が来まして。急きょ畑に駆けつけましたら、ブドウの傘と袋が散乱していまして。初めてのことだったので、まさかと本当に目を疑いまして、あ然としてしまったのが正直なところ」
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一方、甲府市のスモモ畑では今年7月、カラスによって16本中7本の木で全ての実が落とされる被害がありました。
山梨県内では、農作物の動物による被害が毎年1億円以上確認されています。県の担当者によると、冬に向けて動物が食料をため込むこともあり、特にこの時期の対策を呼びかけています。