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紅麹の共同研究者“別の菌が混入し人体に影響を与えた可能性” 小林製薬「紅麹」問題

2024年3月28日 20:22
紅麹の共同研究者“別の菌が混入し人体に影響を与えた可能性” 小林製薬「紅麹」問題

小林製薬の「紅麹」をめぐる健康被害の問題で、紅麹の共同研究者が取材に応じ、別の菌がタンク内に誤って混入したために、人体に影響を与えた可能性があるとの見方を示しました。

小林製薬は、「紅麹コレステヘルプ」を摂取していた人で新たに2人が腎臓の病気を発症し、死亡していたと明らかにし、亡くなった人の合計は4人となりました。

小林製薬と共同で紅麹のゲノム解析を行っていた奈良先端科学技術大学院大学の金谷重彦教授がNNNの取材に応じ、「紅麹自体には毒性のある『シトリニン』を作る遺伝子が存在せず誰かが意図的に毒物を混入することはあり得ないと思う」と話しました。

そのうえで、タンク内に別の菌が誤って混入し、培養されやすい環境であったために、人体に影響を与えた可能性があるとの見方を示しました。

小林製薬の紅麹のゲノムを解析・金谷重彦教授
「最初に紅麹菌をタンクで培養する時に、他の菌が入ってしまった(可能性がある)。最近になってから失敗(未知の成分を検出)しているというのは、このあたりで違うカビが培養タンクに入ってきたと疑わないといけないのでは」

こうした中、大阪市内では小林製薬の株主総会が行われ、出席した株主からは厳しい意見が相次ぎました。

株主
「どんな話もなにも管理責任だよ。これが一番問題。(経営陣は)みんな入れ替えじゃない? 総入れ替えで。第三機関じゃないが、そういう方を入れた方がいいのでは」

小林製薬は29日、小林章浩社長らが大阪市内で会見を開く予定です。