大型で非常に強い勢力「台風6号」沖縄に接近…空の便の欠航相次ぐ 中国では台風5号の影響で甚大な被害
大型で非常に強い勢力の台風6号が、夏休みの沖縄に接近しています。さらに、その後は沖縄の西で進路を変えて、今度は九州に向かうおそれも出てきています。また、中国では台風5号の影響で、土砂災害や家屋の倒壊など深刻な被害が起きています。
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31日、沖縄・那覇空港では午前中から窓口に多くの人が並んでいました。
「本日15時台の飛行機だったんですけど、前倒しして」
「欠航になっちゃったので、本当に早くホテル出てって感じだったので、朝大変でした」
電光掲示板には、ずらりと「欠航」の文字が並んでいました。
夏休みまっただ中の沖縄県に接近している台風6号。「非常に強い」勢力に発達し、警戒ムードが高まっているのです。
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中国・福建省では28日、「大型で強い」台風5号が上陸しました。
強風で屋根は吹き飛び、トラックは横転。さらに、土砂崩れも発生しました。冠水した住宅街には救助隊がボートを手に出動し、逃げ場を失った住民の救出が行われていました。
町中には、“台風の爪痕”が残りました。中国メディアによると、福建省では29日午後9時までに145万人が被災し、90戸の家屋が倒壊。経済損失は30億元、日本円で約600億円を超える見通しだということです。その後、台風は熱帯低気圧に変わりましたが、31日になっても雨が降り続いています。
こうした中、北京では30日、商業施設の目の前の道路が崩れ落ちる被害が発生。巨大な穴がぽっかりとあいていました。北京では、この大雨で最高レベルの「赤色警報」が発表されていました。地元公安局によると、大雨で降った多くの水を路面が吸い込み、地盤がゆるんだことが原因だということです。
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中国で甚大な被害が確認される中、続けざまに発生した「台風6号」。大型で非常に強い勢力で8月1日、沖縄にかなり接近する見込みです。さらに、その後は沖縄の西で進路を変えて、今度は九州に向かうおそれも出てきています。
台風の影響で空の便は8月1日も欠航が相次ぐ事態になっています。
●8月1日の欠航(※31日午後4時時点)
全日空 124便
日本航空グループ 207便
暴風や高波に厳重な警戒が必要です。