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両陛下が英国訪問 国際親善にかける思い

2012年5月19日 9:21
両陛下が英国訪問 国際親善にかける思い

 イギリスを訪問している天皇・皇后両陛下は現地時間19日、全ての日程を終え、帰国の途に就かれる。ロンドンから古谷朋大記者が報告する。

 両陛下は現地時間18日、エリザベス女王の即位60周年を祝う昼食会に出席された。宮内庁関係者によると、陛下と女王は隣同士の席に座り、本当にうれしそうに話していたという。

 今回の訪問のもう一つの目的が、東日本大震災で被災地の支援を行ったイギリス側の関係者に感謝の意を伝えることだった。陛下は英語で、「多くの日本国民と同じように、私や皇后も、イギリスの人々の迅速な支援に深く感動いたしました」と言葉を述べられた。その後、両陛下は30分以上にわたって出席者一人ひとりと言葉を交わされた。

 心臓の手術から3か月。一時回復が遅れ、イギリス訪問が危ぶまれた時期もあったが、陛下は当初から今回の訪問に強い意欲を示し、リハビリにも懸命に取り組まれてきた。今回のイギリス訪問は、陛下の国際親善にかける思いを象徴しているものといえる。