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組織体制への失望が原因~柔道女子代表

2013年2月4日 21:01
組織体制への失望が原因~柔道女子代表

 柔道女子日本代表の前監督が、選手から暴力などで告発され、辞任した問題で、選手側の代理人弁護士が4日、大阪市の大阪弁護士会館で会見を開き、「日本代表の状況への失望と怒りが原因で告発した」「組織体制に問題があり、前監督の責任で解決を図るのは真意ではない」とする選手たちのコメントを発表した。

 この問題は、柔道女子日本代表の選手ら15人が、園田隆二前監督から暴力やパワーハラスメントを受けたとして、日本オリンピック委員会(=JOC)に告発したもので、全日本柔道連盟(=全柔連)も事実を認め、先週、園田前監督が辞任した。

 代理人弁護士「私たちの声は、全柔連の内部では聞き入れられることなく封殺されました。組織体制の問題点が明らかにされないまま、一人、前監督の責任という形をもって問題解決が図られるのは、決して私たちの真意ではありません」

 告発を受けたJOCは、「今月中に、実態解明に向けた選手への聞き取り調査を終える」としている。