震度5強の三宅島で3人軽傷 崖崩れ7か所
伊豆諸島の三宅島で17日午後6時前、震度5強の強い揺れを観測する地震があった。この地震の影響で3人が軽傷を負ったという。
気象庁によると、17日午後5時57分頃、三宅島で震度5強の強い揺れを観測する地震があった。この地震によって沿岸で若干の海面変動があっても、津波被害の心配はない。震度5強を観測したのは東京都三宅村、震度4を観測したのは新島村、神津島村、御蔵島村となっている。
警視庁三宅島警察署によると、この地震の影響で、40代の男性が割れた窓ガラスで指を切った他、80代の女性が転倒して頭を打つなど3人が軽傷を負ったという。また、少なくとも島の7か所で崖崩れがあった他、住宅1棟でブロック塀が崩れる被害があったという。
東京電力などによると、三宅島で停電は起きておらず、電話も平常通りに通じているという。
一方、気象庁は三宅島の火山との関連性について、これまでのところ見られないとの見解を示している。
三宅島では17日午前10時過ぎから地震が相次いでいて、午後7時までに震度1以上の体に感じる地震が21回観測されている。
三宅島の近海では、これまでにも短い期間に集中して地震が多発するケースがあり、2000年6月下旬から9月にかけては活発な地震活動があった。また、三宅島では2000年6月に噴火活動が始まり、今も火山ガスの放出が続いているが、火山活動を示すデータに異常は見られないという。気象庁は引き続き監視する方針。