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「新出生前診断で異常、羊水検査で陰性」も

2013年5月16日 22:11

 妊婦の血液検査だけで胎児の3種類の染色体の異常がわかる新しい出生前診断で「異常あり」とされた胎児が、異常の有無を確定する羊水検査の結果、「異常なし」だったことがわかった。

 昭和大学病院によると、4月に40代の女性が新しい出生前診断を受け、「第18トリソミー」という発達の遅れや心臓疾患が出る胎児の染色体異常について「陽性」と判定された。胎児が実際に第18トリソミーである確率はこの女性の場合42.9%で、異常の有無を確定する羊水検査を受けたところ、陰性(異常なし)とわかったという。

 新しい出生前診断について、日本産科婦人科学会の指針では、胎児の異常を確定するには絨毛(じゅうもう)検査か羊水検査が必要としており、昭和大学病院は「新しい検査法の結果は確定的なものではないと理解を求めていきたい」としている。